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第63話 授業1~海人族のマール~

 オリエンテーションの翌日から授業が本格的に始まった。


 まず教科については昨日担当のスティーブン先生より話のあった様に、まずは各種族の軍事的情報の学習をする事となって最初はしばらくヒト族の情報として、王都の王国騎士団の事や各地に組織されたりしている自警団の様なものの実情について学習する事となった。


 その中には僕の故郷のウッド村についても説明があった(森に出没する魔物の監視や討伐、また先のトロル襲撃の討伐事も)。


 実技については最初に準備運動をした後は早速実践訓練を行う事となり、まずは昨年にも何度か実施したペアでの訓練で、今日はサバイバル訓練として体の前後に赤い布をぶら下げ2人とも破かれたら失格というルールで行う事となった。


 まずは1組対1組ずつ行う事とし、僕は最初ロースと組んでゲルガー、アイラ組と対決する事となった。早速先生の合図で最初の対決が始まった。


 僕とロースは去年と同じ戦法 (ブーメランに短剣2本及び弓での2段射ち)でありアイラも棍棒持ちの爪攻撃は相変わらずで、ゲルガーは斧による攻撃のようだ。


 2人ともどちらかと言えば接近的な中でも近接攻撃が得意そうなので、僕の集中スキルで感知しながらブーメランや弓による奇襲攻撃を仕掛ける作戦で行く事にした。


 しばらくして集中スキルで2人が一緒にいる居場所を発見し、取り敢えず僕がブーメランを投げ、避けられるだろうから避ける方向を予測してロースが1人ずつ2段射ちを放つ事にして別れた。ロースが配置についた事を確認してブーメランを······投げた!


 突然ブーメランが飛んできた事に2人は驚いたがそれを難なく避けた上に、その直前にロースが射った矢には直前で気付いて何と2人はそれぞれ持っていた武器でそれを防いだのだ。奇襲に失敗した僕達は一旦合流する事にした。


 合流した後にさっきの相手の動きから、また僕がブーメランを投げロースが弓を2段射ちをするのだが、2本ともゲルガーを狙う様に伝えた。そしてその矢の対処をしているところで僕が接近して短剣で布を切り裂くという作戦に切り替えた。


 すぐにまた別れて配置についたところでブーメランを投げた。


 また2人に避けられたがすぐゲルガーに向かって2本の矢が飛んで射った。と同時に僕もゲルガーに接近した。


 2本の矢は斧でやはり防がれたが僕が近付いた事には対応出来ず、短剣でゲルガーの布を切り裂いた。

 

(よしっ!)と思った直後、アイラが爪で僕の布を裂いたのだった。


「やったぁ!」と言うアイラの声で僕も布が切り裂かれた事に気付き、失格となった。


 その後のロースとアイラとの一騎打ちは······矢を全て射ち終えてしまったロースがアイラに切られ、僕達の負けとなった。


 全対決が終了したところで少し休憩後、ペアを変えて再び行われる事となり、僕は海人族の女の子のマールと初めてペアを組む事となった。


 休憩中にマールと打ち解けておこうと思って「マール。休憩後はよろしくね」と話し掛けた。


「は、はい! こちらこそ、よろしくおねがいします」マールはやや緊張した様子だったので、「別に緊張しなくてもいいから」「はい。ですが、レックスさんは私達海人族にとっては特別な存在の方ですから」


「特別な?」「はい。昨年の夏季休暇の時に王子様を救出して頂きましたので」「あー、ポピーの一件かぁ!」「そ、そうです」


 昨年の夏季休暇中に命の石を入手するため、海人族の街マリンタウンから命の石の原石がある海底洞窟へ向かい、途中で誘拐されて海底洞窟内に放置されていた海人族の王子、ポピーを救出したのだった。


「あの事が休暇で里帰りしていた私を含め街の人達にも伝えられ、それから憧れの存在になったんです」「そうだったんだ」「それで今回初めて一緒に組む事になったので、やはり少し緊張してしまったんです」


「じゃあ先に話しておいて正解だったみたいだね」「はい。おかげで緊張も解く事が出来ましたので······」


 そんな会話をしたところで彼女は槍 (三叉槍)を武器にしているので、基本は僕のブーメランで奇襲をかけてマールが反対側から攻撃をし、その隙に僕が相手の懐に入って攻撃するという作戦にする事を話し合った。


 そこでちょうど休憩終了の合図がかかって対決場所へ向かったのだった。

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