第2話 世界情勢
物語世界の説明文ですので、読み飛ばして頂いても構いません（それほど重要な事も書いてませんので）。
そもそも僕達の住んでいる世界は、大昔に多くの種族がほぼ同時期に1つの大きな島に神より生み出されたことで領土や覇権を巡る争いが絶えなかったそうだ。
そこで千年以上前に人数の多かった種族であるヒト族とエルフ族と亜人族とドワーフ族が話し合い、その結果大陸を4つに分割し、北方を亜人族と少数の竜（人）族が、東方をドワーフ族と少数の魔人族が、西方をエルフ族と少数の海人族が、そして南方をヒト族が治める事にし、他部族との争いや領土への干渉はご法度とした。
そして各部族はそれぞれのリーダーである王が統治する都市や部落と、その周りや領土内のあちこちに集落や村などを作って人々を生活させたのであった。
しかし各領土内でも集落同士や人々の間でいざこざやら争いが絶えず、またもし万が一他の部族が侵入してきたらと不安に思ったりした結果、各部族とも王のいる都市などに軍隊的なモノを組織したのであった。
その軍隊的な組織のヒト族の中での呼び名が王国騎士団である。彼らは主にヒト族の領土内の村同士で争いが起きようとしたり、また実際に起きた際にそれらの調停役として派遣されたのであった。
ところが、ファンタジック歴1000年頃に亜人族で生まれた男が数年後に姿を消したと思ったら突然戻ってきて自分は魔王であると宣言した後、当時の亜人族のリーダーを殺害して亜人族らを支配し、今後は他の部族の領土へも侵攻すると宣言して彼がいずこかから連れてきた魔物達らを使って他の部族の領土へ攻め入ったのだ。
当然当時の各部族らは反発して応戦するために各軍隊や人々を使って迎え撃ったが、攻防が激しくなるだけで中々決着がつかないまま時間だけが過ぎていった。
そんな時、各部族らの中で太古の昔に争いを収めるために神より遣わされた剣である聖剣なるものがこの大陸のどこかに封じられていることを調べあげ、その探索に各部族より遣わされたのが先で紹介した勇者パーティーの面々である。
彼らは最初は別々に旅立ったが、途中で何度も各々遭遇したことでそれぞれの目的を話し、初めは自分が聖剣を手に入れるのだと言ったりしていがみ合いを起こしたりしたが徐々に協力していき、とうとう聖剣を手に入れたのだった。
そして旅での経験より各部族の王らに全員で報告に向かい、魔王軍との戦いに協力して貰うように頼んだのである。
その依頼に各王らは答えて人々にお触れを出し有志を募った。その募集に当時王国騎士団に入団していた僕も応募したのであった。
