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25話 [黄金リンゴ]

「じゃあまず【アイテムボックス】を取得するために必要なことを教えよう。

 その1、【鑑定】による魔力の値が1000以上。

 その2、空間魔法【テレポート】を使用出来ること。

 この2つの条件を満たせば必ず【アイテムボックス】は取得できるはずだ」


「魔力の値……たしか私は600だった」


 俺は念のため、ルナに【鑑定】を使用して確認してみる。

 魔力の値は確かに600だった。


「そうだな。【アイテムボックス】の取得には後400増やすひつつがある」


「どうやったら増えるの?」


「単純に魔物を倒してレベルを上げる方法が無難だが──今回は秘密兵器を使わせてやろう」


「……秘密兵器?」


 不思議そうにするルナ。

 俺は【アイテムボックス】から[黄金リンゴ]を取り出す。



 =================================

 [黄金リンゴ]

 神木に実る黄金に輝くリンゴ。

 食べた者の魔力を上昇させる効果がある。

 =================================



「……金色のリンゴ?」


「ああ、これを食べれば魔力が500上昇する」


「そんなに……? なんでこんな見たこともないリンゴをアルマは持っているの?」


「それは言えないが、不気味に思うなら食べなくてもいい。それに金色のリンゴなんて食欲も湧かないからな」


「ううん、アルマが私のために出してくれたなら食べたい」


 そう言って、ルナは[黄金リンゴ]を受け取り、一口かじった。

 すると、驚きの表情に変わった。


「……おいしい。すごく甘くて、でもあっさりとしてる……」


「黄金リンゴは俺も食べたことあるけど、かなり美味いよな」


 黄金リンゴで魔力を上げれる総量は2500。

 なので6回目以降は食べても意味無いのだが、美味しすぎてまた食べたくなる。


 [黄金リンゴ]もそのうち領地で育てられたらいいな、と思っている。



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[一言] そうだな。【アイテムボックス】の取得には後400増やす「ひつつ」がある 「」内→必要
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