表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/49

23話 エリックさんとの会話

 夕食後、俺はルナとサーニャの父、エリックさんと話をすることになった。

 これは俺がエリックさんに申し出たことだった。


 リビングで夕食を済ました後、二人でエリックさんの部屋に移動した。

 エリックさんの部屋の机の上には書類が多く置かれていた。


「アルマくんは凄いな……。たった一日で小屋を作り、そこに魔物を住み着かせてしまうとは」


 小屋に住み着いたウルフとボアは、領主であるエリックさんも見に来ていた。

 そのときに思ったのだが、やはりこの領地の人達はみんな仲が良い。

 領主と領民の距離が近くて、みんなよく笑っている。

 この領地の規模はまだ小さいが、団結力なら他の領地よりも高い。


「まだやることは沢山ありますけどね」


「ん? ああ、そうだね。確かに色々なことをアルマ君には経験して貰いたいと思ってるよ。農作業に開拓作業、やるべきことはいっぱいあるね」


 ま、間違ってはいないけど!

 ……なにか勘違いしているようだ。


「そのことなんですけど、俺はそれらの作業を魔物に手伝ってもらおうと思ってます」


「……マジ?」


「はい、マジです」


「……じゃあもしかして今日見せてもらった魔物達って……」


「そのための魔物ですね」


「……なるほど。……でも魔物に農作業や開拓作業を手伝ってもらうのは流石に危ないんじゃないかな?」


 エリックさんは領主らしい堅実な判断をした。

 ここは自分の領地ではない。

 だからこそ俺が本気を出すためにも領主であるエリックさんから賛同して貰わなければいけない。


「はい。今のままだとそう思われるのも仕方ないと思います。だから明日にはあの魔物達にも任せても大丈夫かな、と思うぐらいに成長させます」


「凄い自信だね……。そこまで言うなら見せてもらおうかな。領内は前から人手不足だったこともあるし、魔物の手を借りれるのなら借りたいぐらいだからね。期待しているよ」


 エリックさんはニコッと笑った。


「あ、ありがとうございます!」


「ところで今日僕に話したかったことはそれかな?」


「いえ、それだけじゃなくて、魔物に仕事を任せられるなと思って貰えたら、魔物の牧場を作ろうと思うんです」


「……は、ははは……土地は結構余っているからね。ど、どこか良い場所が無いか考えておくよ」 


 よし、これで魔物達にアレを施せばエリックさんからの了承を得ることが出来るだろう。

 俺は再びエリックさんに感謝を告げて、部屋から出た。


 部屋の前では、ルナが壁に寄りかかっていた。


「おお、ルナ。どうした?」


「……アルマ、領地に着いたら【アイテムボックス】を教えてくれるって言ってたのに、教えてくれないからまた頼みに来た」


 ……あー、そんなこと言ってたな。


【お願い】


この作品を少しでも応援したい、と思って頂けましたら、


・ブックマーク追加

・ポイント評価


こちらで応援して頂けると、毎日更新のモチベアップに繋がります!

ポイント評価は下の『☆☆☆☆☆』から出来ます!


何卒よろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ