明日へのファンファーレ
ある。 革命家が言った
戦争には必ず技術者の影ある
それは同時に動いていて、現れる
「少尉!」
「隊長、彼を追ってくれ」
「ああ、それと・・・ 彼女の件だが
問題はなかった、とても精巧だよ あれは」
「なら。 暴走はしないんですね?
暴走のせいで私の友は死にました、博士」
「隊長、追わなくていいのかね?
それにだ、
私は博士ではないよ、間違えないでくれ」
「貴方がそう呼ばれた時代があった筈だ」
「時代が次代へと変われば・・・
人は私を忘れていく。残さないのでね」
「残す・・・ 」
「逃がすか逃がさないのか・・ 」
「君は一体。どうしたいんだ?」
「何、言ってるんです?
貴方が造った。゛ペンネの脚゛」
「これで追い付けないものはない
だからこそ、貴方の言葉が優先される」
「君は間違ってる・・・ 人が
確かに。神の領域に行く事は出来ない」
「しかし、私はそれが出来るだけで・・・」
「それが出来ているから貴方が・・・
・・・黒人形を使えるんでしょう!?」
「シ・・シッシシ・・・ いいかな?」
「私はそこへ行けるだけだ。凡人だよ
本当の天才は彼方側に居る
丁度。今、君が追おうとしている男だ 」
「なら、今さっきの彼が?」
「だから早く追えと言っただろう?」
「チッ・・・」
永い眠り 人はいつかの永久を忘れる
「リリー。僕に導きを 」
「彼から逃げる為の・・・・・リリー?」
「起きてくれ。頼むよ・・・う~ん
確かに、昨日は準備で忙しかった・・」
「今日の為とはいえ無理をさせ過ぎたか 」
「仕方ない」
「おい! そこの男、止まれ!!」
速いね・・・ 流石だよ
時代を動かす天才技術者──
アーボルト=オブ・クリスケニア
「貴方は天才だ・・・・ 」
「隊長さん!! プレゼントだよ」
我が名は ルイシャム・ヴァン・キィファ
金色の輝きは天空を裂き
色に触発されし怪物が零を裂く
我が名は アーボルト・ハインケル
その名に於いて神を穿つことを
許し、敵を砕き、民を護る事を赦さん
「万人等しく、呪いは放たれり」
【エンジェ・オブ=オーロナイト】
「今、審判は成った・・・・」
「隊長さん、次に会うときには
もう少し手加減するよ、時間がないから」
「もう行くよ・・・・」
ある。 革命家は言った
敵を知り、敵を認め、敵を殺せると