表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒人形  作者: トムネコ
妖精の箱庭 そして美しく燃える過去
13/38

あの日、誓った約束を


若く純粋な時───



彼等は例え、悪でも光が勝り

考え方そのもの間でもが、光となる



事実、狂った子供などそうは居ない



だからこそ、あの日に彼女を救った







審判の日───



「ローゼ、また怪我したのかい?」


「うん! だからお兄様が治して!!」


「あれほど、遊ぶ時には気を付けてと

僕はそう言ってた筈だよ。ローゼ? 」


「仕方ないのよ、

だって誰も遊んでくれないから・・・」


「うん? どうしたの?」


「ピエロ? の、おじさんと遊んだのよ」


「ピエロ? どんなのだい?」


「そうね、シマシマの模様があって

それでいて・・・・キャ! 何これ、」


「ローゼ、見るんじゃない!」


「お兄様、大丈夫よお人形さんの頭でしょ

ほら? あれ、ベトベトしてるわ・・・?」


「なに、これ・・?」


「ローゼ、大丈夫だ 恐いものなんてない」


「血よ・・・ あ、頭・・?」


「ローゼ、昔遊んだだろう?

それって・・・ 何処だったっけ?」


「あの・・庭園?」


「そう、ローゼ・・・そこに逃げるんだ」


「いや、だって一人は恐いもの」


「大丈夫だよ、ローゼ 彼処には

ローゼを守ってくれるヒーローが居る 」


「ほら昔、ローゼは彼処でよく遊ぶからっ

そう言って母さんと父さんが造った人形 」


「それが守ってくれる。さぁ行って」



「───お兄様は?」



「すぐに行くよ。だから待ってて」








??年後───





「そう、すぐに行くよ ローゼ」






悲しみはいつか消える。


ただ、それを待っている人生に

神は何を与えてくれる? 憐れみか?



あと、どれだけ───




「僕が泣けば許してくれる? ローゼ」







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ