虚構に沈めた真実を神は知っている
ウーリッジ 聖──アルトコ教会
著、ルール・ヘン・ベルヌ
・羊たちの密会からの引用
「では、人形に対して我々は何もしない
貴方はそう仰っているのですよ? 教皇」
「サンジ神父、神はゆってをられる
何もするなと、君はそれに刃向かうのかね」
「私は我等が神ではなく 教皇!
貴方に申し立てているのです 」
「あぁあぁ。解っておる しかしな
それを儂が言う事はできんのじゃよ」
「何故です!?」
「サンジ君! 若いからといって
事を急いては上手くモノも上手くいかん」
「ですが・・・ マロル神父
ここは枢機卿ではない。それとも何です」
「また、枢機卿を創られるおつもりで!」
「サンジ神父、少し外へ出て・・・
頭を冷やすのはどうかな? 話ができない」
「ええ・・・・ そうさせて貰いますよ
ロッシュ神父、 ・・・・頭の堅い連中だ」
「ふぅ・・・ まったく
トンでもない男ですな。あの男は・・・」
「ロッシュ神父、私はサンジ神父と長く
知り合いだが、あれでいて信仰心は
誰よりも強い男だ。そう責めないでくれ」
「イヤですね、私は責めたのではなく
ただ、話の場にて自分の主張が通らないか
らと、神を冒涜するのが許せないのです」
「まあまあ、二人共 ──そこまでだ」
「しかし・・・うむぅ ええ、教皇──」
「そうです! 私はただ──
あの男が神を冒涜するのが許せなかった
それにおいて、私は言ったまでです 」
「黙りたまえ、ロッシュ神父」
「この際、ハッキリさせておこう
儂が枢機卿ではなくこの場で話すのは
信じてをるからじゃ、3人の神父── 」
「しかし、疑いの片鱗など見せてみろ」
「儂が枢機卿を使い、お主らを罰する
くれぐれも忘れんようにな、二人共 」
「それは、解っています・・・う」
「ええ、その通りに・・・ 教皇」
「待て、マロル神父はここに
ロッシュ神父は出ていきなさい、早く」
「何ですか・・・・ もう───」
「マロル、サンジ神父を連れて来なさい」
「ええ、アイツには何もしないでください
俺も息子のように愛しているんだ── 」
「ああ、解っておるよ この儂が・・・
いつ? 冒涜は罪と言ったかのう── 」
「よかった、てっきり俺の様に鞭で」
「お主は信仰心が欠片もなかっただけじゃ
それに── 鞭打ちで済んだのは
この儂のお陰じゃ、本当なら死んどる 」
「貴方には感謝しか有りません」
「ほほぅ・・! 悪い気はせんの」
「教皇、サンジ神父を呼んできます」
「ああ、待っとる」
「ほほ、感謝か・・ あやつから
そんな言葉が出るとは信じられんな」
ガチャガチャ
「なんじゃ? もう帰ったのか」
「んう?」
「ここは・・・・」
「教会?」
「お主・・・・何処かで? はて──」
「人が居たんですね、もう訳ありません」
「いや。儂は気にせんよ・・・ お主、
名はなんと言うんじゃ? 聞いとらんでの」
「名前──?」
「 シャルマーニ・J・キッドマン 」
「これでいいですか?」
虚構に沈めた、もう上がっては来ない
そんな嘘でも、いつかは知られる日が来る
その時、苦しむのは僕じゃないだろう
結果はわかってる。受け入れられない
でも・・・・
いつか── 誰かが、僕じゃない
誰かが理解してくれるのなら
僕は真実を告げていただろうね・・・
久しぶりですね、 トムネコです
今日は珍しく書きたい!
と、思ってですね 書いたんですよ
で、僕 1個気付いちゃました
これ・・・ 人形全部出せないね
そう訳で、そうですね・・・
続編にするか、スピンオフにするか
もしくはストーリーは繋がらないけど
黒人形の設定だけを残した
未来物語を書こうか・・・ 悩みます
全部、書くかもしれない
じゃあ そろそろお別れですね
また! トムネコでした