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悪意のある普遍的な思想

ハイホンーあるふすえんとらんす

作者: レー・NULL

 出涸らしの点滅の中に、印象深い電気を見つめた時、それは脳内にサバの一部が泳ぎ出して、吹き溜まりのテントウムシの貝殻を集めることにする。回線は、おそらく接着剤で満ちていて、それが紡ぐ儚い閃光は、数秒後には忘れてしまったのでした。


 思い出の隙間に落ち込んだ、少ない意図のこぎりは、法令戦の残滓ともに、赴く光のそのまた無効。うっすらまかれる。紙吹雪と似ています。壁によりそって、目を埋め込むと、見逃さないようで、何も見えない。深い所まで落ち込んだ、欠片にはもう届きません。


 砂嵐の画面を、その隙間を数えています。奇数に届くか、少し足らないくらいの、足枷を眺めていても、それを引きずり出すことは叶わないのです。水滴が、形を変えるように、ジグザクは硬度を変えていきますが、失った電流が足りる事は、もう、在りません。


 あるふす、あるふん、あるほん。たったとかったとかいへんじもん。文字の脈拍、インクの鼓動。滲んだ紙片の、記憶の片隅にかつてあった何か。点滅の隙間に、取り込まれ、そして、出られない思い出、イト切るのこぎりは、斬っている。電流を失ってしまいました。


 継ぎ接ぎ、記憶と思い出。影も形も無くて、そうだったんだと、想像の世界。意識さえしなければ、それは過ぎ去る普遍的な、抽象画の抽出実像。


 出涸らしの点滅の中に、少ない意図のこぎりは、その隙間を数えています。おそらく接着剤で満ちていて、深い所まで落ち込んだ、出られない思い出。私は、固まってもうすでに動けません。出涸らしの、こんな少ない意図では、隙間を数える事しか出来ないのです。だれか、助けてください。

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