龍vs龍 ①
魔王城を出た4体の龍はそれぞれ離れた場所に来ていた
場所を移動するとフレアとウロボロスは人間の姿へと変わっていた
「貴方は力を示されたから主についていると言ってましたが」
「嘘は言っていない」
「嘘がないのは分かっているつもりです、ですが本当にそれだけの理由でついてきたのですか?」
「……これからどちらかが死ぬのだ関係ないだろう」
「それもそうですね」
関係ない、そう龍の戦いはどちらかが死ぬレベルでは収まらない
龍というのは存在自体が希少だ、そしてその力はこの世界に生きる生物でほぼトップにいる
そんなのが2体で戦えば周りが焼け野原になったり血の海ができたりは普通なのだ、だから壊さないように人間の姿で戦うのは龍の優しさだった
「魔法を使うのは久々だなまずは準備運動だな」
準備運動と称して放ったのは黒い巨大な火炎弾。人間からすれば最上級魔法と言ってもいいレベルだ
「私も準備運動程度にしますか」
黒い炎を土の壁で防いだが土が欠片ではなく塵になってしまった
「あはは、もう笑うしかないほど効果がありますね」
「この程度で驚いていては私の勝ちだな」
「驚いてはいますがあなたを怖いとは思っていないので大丈夫ですね…あっそれともその位の感情で自分が勝ったと思えるほど邪龍とはせっかちなんですか?」
「……」
「……」
無言で笑い合っているが周りの空気はピリピリとしていてそこら辺の魔族や人間なんかがくらってしまったら泡を吹いて倒れるレベルで空気はピリついていた
「今度はこっちから行きますよ!」
台地を強く踏みつけるとそれを合図に何かの鉱石が棒状で勢いよく飛び出しウロボロスの真下の地面が崩れるだが魔力を探知し事前に逃げていたウロボロスには当たらなかった
「ふ、この程度」
「まだです!」
次にフレアが発動させたのは火魔法だった強い魔導士なら森を燃やすくらいは簡単のできるただ違うのは龍の魔法という人間の限界温度を余裕で超える上昇をさせることが出来ることだ
その魔法で出したのは太陽のような温度を持つ火球を降らせることだった
だがそれを軽く防ぐのもやはり相手が同格かそれ以上だからなのかもしれない
「ほぉさすが俺を抑えた地龍の娘と言ったところか」
「私の父を知っているのか?」
「詳しい訳では無いがな、そんなことはいい続きをしよう」
「ではあなたを倒したあとで聞きます」
「やれるものならな」
やってやるさといつもなら考えない好戦的なことを考えながら戦いに飢えた獣のように鋭い笑みを浮かべた
それを見たウロボロスは薄く笑みを浮かべた
「さぁどうした?もう終いか?」
「まだまだ」
今度は鉱石を具現化し拳にまとい殴りに行く
迷わず腹を狙いに行ったが腹に当たろうといた刹那ウロボロスの腕が腹の前に来た
ウロボロスのかをが少し見えたがその口は歪んでいた
「飲み込め」
本能が下がれと告げる
底からは足で踏ん張りさっきまでのスピードを全力で殺し腕を力ずくで引き戻す
しかしその行為には腕の筋肉にとてつもない負担がかかり頑丈な龍の体といえどブチブチと嫌な音が聞こえてきたそれでもこの男から離れなければ行けないと急いで距離を取る
「あぁ惜しいなもう少しだったのに」
「はぁはぁ」
今、ウロボロスとの距離は10メートル以上あるはずだ
腕を見ると鉱石でまとった腕の前だけが削り取られたように拳が見えていた
「なんですか…それ」
「答える必要は無い…と言いたいがお前は成長しそうだ」
「どういう…」
フレアの疑問の声を無視するようにウロボロスは声を被せてきた
「これはブラックホールと主は言っていた」
「ブラック…ホール」
「俺が主に与えられた力だ…そしてこれは主が作った魔法だ」
「なっ!?」
魔法を創るという行為はそれほど難しくないただ実現させるのには賢い頭かもしくはスキルが必要になってくるそのどっちかがあればいいから作ること自体は簡単だだけど作るにも限度がある
作れる魔法の規模、効果はその生命の器によって決まる
だから使う人によって魔法の規模と効果が変わるのだ
だがこの目の前のブラックホールというのはどう考えてもおかしい
ウロボロスが言う与えられたと作られたというのはこいつの主が特定の誰かしか使えない魔法を作れるという事だユキさんは大丈夫だろうか
「おいおい、よそ見はいけねぇな」
「しまっ!」
「おせぇよ」
さっきので足の筋肉までズタズタになっていて動くのが鈍っていた
ユキさんリオンさんすみません
これ書くのに何故かわからないけど時間がかかりました
また次回




