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神殿長P。3 エルフな神様。2

 会話続いてます。


<いいんだよ、だからバイトのオレがやらされてるんだ。

今回の頼み事は勇者にかかわることであの勇者でないと無理なんだ。

えげつないのも承知の上なんだよ。>


神殿こちらに不利益なことはないと? 。


<神職が俗な利益にこだわっていいのか? 。

それにもう加護が追加されてるみたいだが? 。>


あー、それはわたしの利益で神殿の利益ではありません。


<アンタの加護は神殿の利益につながるしココで彼女の施療ができれば

神殿の実績ってことにできるだろ。

次の治療が必要なヤツのためにやり方を見とくのもいいんじゃあないか? 。>


ご伝授いただけるので? 。


<ここでならできると思う。

もっとも聖力が充分たまっていれば・・だがな。>


出張治療は無理ですか。


<人の許容量からははずれるからな。>


神殿をお貸しすることにした。

もっとも最初から受ける気だったのだが。


ところでエルフ・・・ですよね。


<ありゃ? またバレた。オレの隠蔽ってヘタクソかな? 。

ダテさんにもモロバレだって言われたし。>


ダテさん? 。


<ああっと、国境の魔獣の森を守ってる土地神だよ。

もっとも任命したばかりだけどな。>


魔獣の森とダテさんについてこまごまと説明され

王も神域として扱うらしいと聞いて少し驚いたが立ち入ることの困難な森で

信者が住んでる訳でもない。


しかも、魔獣が出て来ないようにしてもらっているとなれば

文句をつける筋合いではないだろう。


子供のころエルフに助けられたがお礼も碌々(ろくろく)言えなかったことを告白した。

どこかで会うことがあったら礼の言葉だけでもお伝え頂けないかとお願いした。


同じエルフのほうが人間の私より会える機会がありそうな気がしたからだ。


助けてくれたエルフの名前を聞いてなんだか微妙な表情をしたような気がしたが

<まあ、それも神殿を借りる礼の内かな。>

と引き受けて下さった。


しかしまあ、あの新人な神様もこのバイトだという神様もどうして

威厳が足りないのだろう。


もうちょっと演出とかないのか? と内心思ってしまう神殿長だった。



治療術は神殿の秘術として伝えられたが

結局、神殿長本人が施術したのは一人だけだった。


魔力の暴発は稀な出来事なのだから。

 なんか神殿側にウハウハなお話になっちゃいましたねえ。

加護と秘術をゲットして王様側にも貸がひとつ。


宰相さん・・・負けそうです。

ご本人だけ追い返されちゃってるし・・。

ガンバレ宰相さん、<左腕息子>もついてるぞ! 。(笑。)

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