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バイト君。9 増額。

 ココに召喚されるとは思わなかった。

しかもアレはどう見ても魔力の暴発だ! 。

あの規模からすると致命的かもしれない。


連れと一緒に王城にもぐりこんだ。

砦に居た魔術師が巻き込まれたらしくボロボロのローブで歩いていく。


ピンピンしてるところをみると誰かが回復魔法を使ったんだろう。(勇者だったが。)


勇者は魔力切れで倒れたようだ。

まあ、回復すれば目を覚ますだろう。


問題は・・・やっぱり婚約者の彼女だった。


勇者が高位神官並の回復魔法をかけたと魔術師たちは言う。

余波だと思うが宰相のちぎれた腕を復活させたと。


そりゃあ、倒れるわけだ。


魔力があれほどの規模で暴発してしまうと魂をも痛めてしまう。

体はすでに回復魔法で元通りなようだが魂を治療するのは

高位の神官でもシンドイ仕事だ。


普通ならもう死んでいてもおかしくない。

だが勇者がかけた高位神官並の回復魔法のおかげでまだ魂は

体につなぎ留められている。


オレはできるがココでやる訳にはいかないな。

悪目立ちするだけだ。

周りにも術の影響を少なくしないといけないし。


神域・・・か。


ダテさんのところはダメだ。

ゴミ箱はできるだけ妙な刺激は与えたくない。


・・・・・神殿だな。


よそ者に神殿を簡単に使わせるわけは無し・・。


うん、王に頼もう。

騎士・・アルフォンスだったか・・・

アレに頼んで謁見させてもらえば話を通せるだろう。


そうだ! 神殿のヤツラが治療できることにすればオレがなにかやっても

目立たないだろう。


ちょっと神殿にもおいしい目をみさせればなんとかできるかもしれない。


ココの担当神にも話を通しておくか。


彼女は前世でも似たようなことをした。

今回は偶発的だがあのときは自分の意志で。

どうしてこんなことになったんだろう。

記憶は転生で消去されたはずなのに。


ともかくなんとかしてやらないと勇者がどうなるか・・・。

あのときは・・・。


くそう! 思い出したくもない! 。

本人達が覚えてないのにオレは覚えてるからなあ・・

無駄な足掻あがきをしてる気分だ。


ともかくできる手を打とう。

彼女を助ければアイツを元の世界に帰せるだろう。

そうすればこのうっとうしいバイトも終わりだ。


ジジイにバイト代を増額させてやる! 。

こんな面倒くさい仕事になるとは思わなかったぜ。

あー、前世でなにかあったんですね。


でも転生してるのでリセットされてるはずが微妙な影響をのこしてる・・と。


勇者くんの回復魔法は彼女には効いてないかと思ったんですが効いてたんですね。

でもまだ危ないと。


5日後に目覚めることになってますので

バイト君、よろしくねぇ~~。

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