治療師C。3 暴発。
王宮の一角が突然爆発した。
まさに、吹っ飛んだと言っていいほどの壊れようだ。
オレは治療師で病気が専門だが回復魔法も少しはできる。
とにかく緊急事態なことは確かなので走った。
宰相と引退した大魔導師と魔術師たちがいたがピンピンしている。
服は全員ズタボロだが。
倒れていたのは服もきれいな勇者。
そして黒髪の若い女性。
誰なんだ? コレ。
魔法陣で気が付いた。
そうか! <次>を召喚したのか。
となるとこの惨状は・・・あの女性が原因なのか? 。
子供のころ、ある奥さんが旦那さんを賊に殺されるところを見て
魔力を暴発させてしまったという話を聞いたことがある。
自分の家どころか隣近所まで吹き飛ばしたのだと。
彼女はそれが原因なのか3日ももたずに亡くなったそうだ。
何十年かに一度くらいそういう事例はあるらしい。
そういう暴発をしてしまうと大抵は数日しか持たないようだ。
あの女性も・・・。
勇者はなんで倒れているんだ? 。
服がきれいだってことは暴発には巻き込まれてないよな。
顔見知りの魔術師が言うには回復魔法で皆を治療したあと
彼女にもかけつづけたらしい。
余波で皆も宰相も全回復したそうだ。
宰相は相当の重傷だったという。
魔力ぎれか。
でも、勇者の回復魔法ってそんなに凄いのか。
それでも彼女は目覚めないと・・・。
召喚のショックで魔力を暴発させてしまって死ぬなんてひどい話だ。
ともかく病室へ運ばないと。
宰相が女性を牢屋にいれようとしたが魔術師が止めてくれた。
指輪がなんとかと言ってたが病室へと急いだ。
医者にも連絡してなんとか彼女を助けられないか相談してみよう。
医者のおっさん・魔術師たち・大魔導師のじいさん・治療師のオレ・
どこから湧いたのか呪術師だという二人・
そして魔法使レベルの回復魔法師。
それだけ居てもできることはなかった。
回復魔法にも反応しない。
まるで大きな底なしの穴にすべてが吸い込まれていくようで手ごたえが無い。
勇者は次の日に目覚めて<婚約者です。>と言った。
どどど・・どーしましょう! 。
彼女のほうが先に死んじゃうよー。
ド〇えもーん、じゃなかった! 。
バイトくーんなんとかしてー! 。




