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魔術師G。8 回復魔法。

 まさか王宮で死ぬんだとは思わなかった。

まだ、死んでないが死にそうだ。


手も足もちぎれてるわけではないが動かないところをみると無いと同じだな。

なにやら大きな木の破片が腹にも刺さってやがる。

どうやら他の連中も似たようなものらしい。


ヨボな大師匠が<腰が! 腰が! >と言ってるが・・腰だけかよ! 。

とっさに防御結界を張れたのは大師匠だけか・・・。

さすがにヨボでも大魔導師なだけはあるんだな。


できなくても、と回復魔法を試すがやっぱりダメだ。

オレって魔術師で賢者じゃあないんだよなあ・・。


悪あがきをしていたら謁見に行ってたはずの勇者が飛んできた。

木片を引っこ抜いて(痛ぇぞ! 。)回復魔法をかけてくれた。

完全回復ではないが痛みはとれた。


他の連中にもかけている。

オッケー! 誰も死なずに済みそうだぜ。


見回せば宰相が一番ひどかったようだ。

左腕がとれちゃってるし右足の足首から先がつぶれてる。


宰相にもかけてやれ! と言おうとしたら

アレ? いない? 。


勇者はなにか叫んでいる。

何度も召喚した女に回復魔法をかけている。

うっすらとした光の輪がひろがってきたがそれにふれたとたん

体の傷が完全回復しやがった! 。

うっそぉ!


アイツの回復魔法ってそこまでのレベルじゃあなかったはずだけど・・・。


宰相をみるとにょきにょき腕が生えてきた! 。

ひぇ~! なんかキモイな、アレ。

足ももどってる。


大師匠は腰が伸びている。

アンタ・・・なんか若返ってないか? 。


コレだと高位の神官なみじゃあないのか?! 。

と思ったら勇者が倒れちまった。


王宮の治療師が飛んできた。

そういやコイツは病気が専門だが回復魔法が少しできるヤツだったな。


やっと来た兵士どもに宰相が二人を運ばせる。

女を牢屋に放り込もうとしてるので止めた。


女が勇者と同じ指輪を左手の同じ指にしてたからだ。


<婚約指輪です。同じのを彼女もしています。

もっと豪華なのを贈る人もいますが普段つけててもおかしくない

シンプルなのに二人で決めたんです。>


埋め込むようにちいさな石のついた指輪をそっとなでてたんだよ。


彼女が勇者の婚約者でなかったとしても牢屋まではやりすぎだ! 。

こっちの勝手で召喚したんだし・・・。


勇者は次の日に目覚めたが彼女が目覚めたのは5日後だった。

 誰も死なないってマンガなお約束・・・大好きです。


コレでも戦死者もいないわけではないんですが

一応出てる人は見えてるトコでは死なせたくないなあ。


でもまあ、ココなら転生でもなんでもし放題です。

あ、バイト君とお仲間な神様たちのご機嫌を

損ねちゃあダメですよ。


拘束空間という素敵な地獄に長期滞在させられる

かもしれませんからねぇ。

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