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婚約者。5 悲鳴。

 いつものように日々が過ぎていく。

彼もバイト君も帰ってこない。


お稲荷さんのお社は大分できあがってきた。

お姉さんは時々見かけるが笑顔で手を振っただけで行ってしまう。

忙しいらしい。


毎日通って毎日手を合わせてお参りする。


他になにもできない。


彼のいる異世界に連れて行ってもらうことができるのか聞いてみればよかった。


帰ってくるのを待ってるだけ・・・

それだけなのにこんなにつらいとは思わなかった。


彼の<期限>は近づいてくる。

<期限が来てもあきらめないように。>とお姉さんは伝言してくれたのだが・・。


期限がすぎても私はあきらめずに待っていられるだろうか?

・・・い・つまで・・・。


いつものように今日も祈る。

不意に足元がゆらいだ気がした。

めまい?

よろめいて目を開けたら、周りが一変していた。


大きなパーティホール? 。


目の前には妙なローブの人たちとゲームのイベントで見たような

貴族風の扮装の男性。

何か怒っているようだが言葉が分からない。


突然理解した。

ココは彼といたあの世界ではないと。


私はあそこで彼を待っていなければいけないのに! 。


バイト君が彼を連れて帰ってくれるのに! 。


絶望が膨れ上がって・・・弾けた! 。


自分の上げたという悲鳴は覚えていない。

 あー・・やっぱり建物を吹っ飛ばしちゃったこと・・

分かってませんね。


火事場の馬鹿力の元のアドレナリンって

実は猛毒なんだそうです。

毒で体をビックリさせて大きな力を出させるんだとか。

非常事態のための非常手段なんですね。


建物を吹っ飛ばしちゃった彼女。

大きな力を突然使ってしまいました。

大丈夫なんでしょうか? 。

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