表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/147

勇者。20 方針。

 アルフォンスさんとベアーズさんにお願いして

王様に会わせていただくことにしました。

謁見(えっけんです。


戦争の原因はともかく終わらせるには王様や国の方々のはっきりした方針を

知りたいと思ったからです。


引き分けに持ち込んで休戦とか

負けるならどこまで負けこんだら降伏するかとか

勝つならどこまで攻めこみたいかとか。

落としどころ・・ですかね。


オレは客分で臣下ではありません。


大体でも方針は知っておかないと臣下の方々の

足をひっぱりかねません。


砦の攻略は攻略ではあっても王都の防衛戦でしたから

推測で進んでも大丈夫でしたがこれから主戦場に行くとかの

状況にならないとは限りません。


進んで戦場に行きたいわけではありませんが<勇者>を引き受けてる以上

主戦場のこともまるきり無視はできないでしょう。


でも、主戦場にいるのは現役のベテランたちです。

当然、異世界から来て後からのこのこ現れたヤツなど、

戦闘経験皆無だったヤツなど信用できるわけがありません。


歩調をあわせて戦うなんてことができるかどうか・・。


主戦場とは別の場所で戦うことを考えてはいますが

王様の許可はやはり必要でしょう。


謁見の主目的はそのあたりです。



<ダテさん>の神社のこともお話してあの森を

神域として扱って頂くべくお願いしようと思っています。


国境同然の魔獣の森なので踏み込む人は少ないでしょうが

あの<汚染物質>に影響を与えることはできるかぎり

避けなければいけないと思います。


ダテさんがあそこにいることの重要性は多分

本人が思ってるより重大なんでしょう。


<神使>がわざわざ任命に来るなんて伝説級のことな気がするんです。

お告げひとつで済むはずですからね。


ダテさんの補助が少しでもできればいいなと思うわけです。



さて、王様はどう出られますでしょうか。

どこまで臣下でもない者に方針なんて機密なことを

教えて頂けるか・・・

異世界人よそものの若造としてはドキドキなんですけど。

 砦を落として王都の憂いを除いたので多少は

主戦場の方々にも印象は良くなってるかもしれません。


でもやっぱりド素人なのは間違いないわけで経験値の高い

現場の人からすれば信用度は低いはずです。


そんなのと一緒に仕事はしたくねえぞ! ってのが

本音でしょうね。


方針のラインが決まっててもその通りになんて

進行しないのが現場で現実です。


現実ってキビシイよ、勇者くん。

あ! ・・これ現実じゃあなくてファンタジーだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ