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バイト君。8 行方。

 勇者の呪いの進行を抑えるべく苦手な呪術をかけた。


魔王の呪いは思ったよりも難物で解呪できないのは最初から

分かってはいたのだが進行を抑えるだけでも一苦労だった。


転生してもさほど性格が変わらなかったらしい勇者は

のんきに居眠りなんぞを始めやがった。

お前が少しは緊張して見えるのは戦ってる時だけかよ! 。


コイツの前世の記憶は消去ではなく封印だったはずなので

もしかしたら少しぐらいは記憶が漏れてくるかもと思ったが

ちょっと不思議そうな顔をして見つめてくるだけだった。


まあ、封印は専門の担当神の仕事なのでそうそう記憶が戻るわけもない。

消去希望が封印になったのはこっち(神側)の都合なんだが。


連れは聖女に心当たりがあるという。

あとで聞いたら勇者の婚約者の彼女だそうだ。


<あの娘、4度目のときの聖女だった娘だもの。>


気づかなかった・・。

知り合いの転生者は大抵分かるのに・・。

まあ、あの娘は他の連中に比べたら短い付き合いだったが・・。


<あと、あの騎士さんもそうね。>


なんで気づかなかったんだ?

今までは・・そうか・・アイツのことに気を取られてたんだな。


<私は彼女に触れたからわかったのよ。>


他人の婚約者に触れる趣味はないからな、オレは。


できたら納得の上で帰らせたいと思ってたが彼女が聖女で解呪してくれるんなら

何も文句はないだろう。



 呼びに行った彼女が蒼い顔で戻ってきた。

何処かへ召喚されてしまったという。

なんでだよ! 。


もう一度勇者のいた元の世界へ行って調査してこなければ。


そう思った瞬間、王宮の一角が爆発した。


その魔力にはたしかに覚えがあった。

あの聖女の魔力だった。

 はい。<次>は勇者の婚約者の彼女です。

無意識に完璧な結界を張っちゃうような方ですよぉ。

こういう召喚に引っかかりそうですよねえ。


さて、早目に二人会わせないと呪いの矢なんかが

飛んできそうでコワイです。

進行・・・どうしましょう。


「しばらくお待ちください」のフリップじゃあ納得しないよね? 。


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