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バイト君。7 ゴミ箱の中身。

 ココの管理神に泣きつかれた。

なんとか後始末を手伝ってほしいと。


あの<ゴミ箱>の中に何が入ってるか知ったときはオレも管理神も青ざめた。


カケラとはいえ<混沌>だったからだ。


すべての存在の母ともいえる<混沌>も生まれてしまった存在からしてみれば

迷惑極まりないダメ親でしかない。


その証拠に遥かかなたの閉鎖空間に子供たちによって

放逐されてしまっているのだ。

陰陽、善悪、正邪その他もろもろ関係なくすべての子供の

総意だったとされている。


なんでこんなところにカケラがあるのかは分からなかった。

権限外で教えてもらえなかったというのが正解かもしれない。


ゴミ箱は徐々に<混沌>のエネルギーを削るようにできてるらしいが

終わりがいつ来るかはそれこそ埒外らちがいだ。


フタの重しともいうべきあの<コア>は製作に一億年はかかるという代物だった。

あと千年で次のができるのは幸運だったとしか言いようがない。


壊した時に死んだんだろうがダテさんがコアの影響を受けて代理をしてたのも

有り難い限りだと思う。

魂ごと消滅しててもおかしくないのに・・。

勇者だった所為なんだろうか。


フタは頑丈だそうなので出て来られないだろうがコアが無ければ、

ダテさんがいなければ想像したくない影響が出ていたはずだ。


壊したのは自分だから、と言ってたが壊されるような状態で放置してたのだから

彼のせいにばかりはできない。


代理でコアの代わりができる者がいない訳ではないのだが相も変わらずの

人手不足だ。


彼はコアの代わりを今現在している貴重な人材なので正式に専任の管理者に

なってもらうことになった。


ゴミ箱の中身が中身だけにジジイも反対しなかった。

名目上は<土地神>だしな。


それでも、中身は誤魔化しておくしかない。

バイトでも神なのにウソを吐かせるなんてあのジジイめ! 。


頭に来たので5代前の管理神のせいにしてやった。

アンタだっただろ!クソジジイ!! 。


報酬という言葉をちらつかせてみたが彼の望みは勇者の呪いの解呪だった。


自分がちょっと恥ずかしいヤツだと自覚した。

 思った以上にとんでもない代物が入ってたんですねえ。

中身がなんでもダテさんなら抑えておけるってことで。


開けてはいけない箱・・・

でも開けちゃう話っていっぱいあるよね。


禁止事項は皆さん守りましょうねぇ。

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