騎士A。6 詐欺師。
森の狩の最中に勇者が魔族の兵士を拾ってきた。
拾うなよ! そんなもん! 。
いや、だって・・・>
とか何とか言いながら回復魔法をかけている。
連中が撤退してから結構たってるからコイツははぐれて迷ったんだろう。
魔獣にでも襲われたのかもしれない。
水魔法が使えれば水分補給はできるからここまで衰弱しないだろう。
できないヤツなのか?
水に砂糖と塩を混ぜて飲ませている。
アレって味がひどいだろうと思ったが拷問って訳でもないらしい。
なに? 吸収が良くなる? 。
妙な知恵持ってんだなコイツ・・。
なにやら雑談風に大嘘をついてるのはなぜだ? 。
冒険者だとか、ひいじいさんが魔族だったとか
オレは大酒のみの借金王にされてるし
魔術師どもは凶状持ちだなんてあとで殺されても知らねえぞ。
兵士たちは今夜の野営の準備に行ってるのでココにはいない。
いつの間にやら信用されたのか愚痴やら魔族の国の情報やら
山ほど聞き出している。
そうか!それでウソ吐いてたのか!。
そういえば釣りエサ野郎もこんな感じにポロポロしゃべらされてたな。
召喚前は商人に雇われてたと言ってたがほんとうは詐欺師かもしれない。
うん、詐欺師に認定してやる。
まあ、騙してる相手が魔族なんだし問題無い問題無い。(笑)。
まだ整備が済んでない道まで出て出口まであと少しの所まで送ってやった。
勇者は水とか携帯食料とか金貨までチャラチャラ渡している。
あれ? 魔王の国の金貨なんていつ手にいれたんだ? 。
<原隊に復帰できればいいんですがね。
そう上手く行くか分かりませんから・・。>
拾ったからってそこまで面倒をみなくてもいいのにと思ったが
何も言わずにおいた。
もしまた会うことがあるとしても敵でしかないだろう。
分かっててやってることには何も言う必要なんて無いからな。
ハハハ・・詐欺師に認定だって・・・
ちゃんと普通にサラリーマンなんだけどなあ。
バイトを色々やったので接客とか営業能力とか高めです。
詐欺商法に引っかかりかけたので防御のためか
ソッチ方面の知識も豊富。
あ・・・やればできちゃうヤツだよコイツ。




