兵士L。1 荷物持ち。
兵士だったはずですがなぜか大工の親方にこき使われてます。
でも、砦の改造・補強なので文句が言えません。
勇者さまも手伝ってるし・・・
工兵部隊になったつもりになることにしました。
勇者さまに身体強化を教えてもらいました。
兵士になった最初に教わってできるにはできるんですが
スムーズにはできなくて困ってました。
なぜか、あっというまに上手くなっちゃいました。
周りのみんなも同じような奴は結構いて勇者さまには感謝感謝です。
大工さんにまで教えてたので<なんで?>と思ったのですが
防御力だけでなく腕力とかも強化されるので工事にはピッタリだそうです。
陰からのぞいてた親方まで試してました。
今までできなかったんですね。
親方の弟子たちには兵士より上手いんじゃあないかと思える
上級者まででてきました。
なんか負けそうでヤだな。
工事費の請求を親方にされて困ってる勇者さまを見て思わず
<森の魔獣を狩ったらどうですか? 。>と言ってしまいました。
魔獣は森から出て来ないですが中から攻撃してくることはあります。
村に攻撃してきたときのヤツは素材が高価で不作の村が助かった。
並の魔獣よりはるかに強いですけど。
などなど。
どうやら、狩に行く気になったみたいです。
元気が出たようで嬉しいです。
荷物持ちのつもりでお供することにしました。
結局、足を引っ張ってしまいましたが。
<一人じゃあ大変だったよ。
皆のおかげで魔獣の気がそれて隙をつけたよ。>
それって囮・・・
で・・でもお役にたてました。よかったです。
怖い思いもしましたが帰ってきたらレベルが上がってました。
ほとんど攻撃に参加してないようなものでしたが。
魔獣の素材は予想以上の値段だったようでまた狩に行くそうです。
お供したかったのですが囮の希望者殺到でボクは撥ねられてしまいました。
魔術師さんたちも交代で参加だそうです。
次のボクの番ってまわってくるのかなぁ。
自転車とおなじで身体強化も多分ちょっとしたコツ、
あるいは慣れなんでしょうね。
勇者くんは教え上手。
サラリーマンより先生向きの人かもしれません。




