勇者。5 そうだ!釣りにいこう!。
頭と体のズレが解消してきたので騎士のアルフォンスさんに頼んで
戦闘の基礎なんぞを教えてもらってます。
お飾りのはずの勇者でも先日のように戦闘に遭遇しないとも限りません。
はっきり言って殺されたくないです。
護身用ですね。
脳腫瘍は今のところおとなしくしています。
でも、余命が一年なのは異世界にいても変わらないでしょう。
戦闘の訓練はきつくても気は紛れます。
レベルなみの戦闘力とはまだいきませんが。
アルフォンスさんと釣りに行くことにしました。
場所は街の南の草原です。
草原で川はありません。
フフフ、ちゃんと釣れるモノはあるんです。
エサは先日の魔族の捕虜です。
1・隣接する森から木を一本切り出し魔族をしばります。
(わめくなよ!)
2・見通しの良い草原に木を立てて準備完了。
3・魔力にひかれて集まってきた魔物を殲滅します。
4・魔石と素材とドロップ品を回収します。
まあ、この程度の量の魔石では<次>にはとても足らないでしょうが。
しかし、便利ですねえ。
魔力に惹かれて魔物がてんこもりです。
魔力を持ってる獲物が大好きなんですね。魔物って。
気づかれて無いと思ってるようですがちゃんと魔族の斥候にも気づきましたよ。
戻っていく斥候を付けてあちらの陣地を調査。
どうやら捕虜(釣りエサ君)の情報はかなり正確なようです。
ご近所さんにはなってほしくないのでサクッといっちゃうことになりました。
ヒャッハー!
勇者くん、マジメなのか軽いのかイマイチ性格が確定しないですねえ。
病気のせいで躁と鬱をいったりきたりしてるのかもしれません。
作者が下手なだけ……
という真実は見なかったことにしといてください。




