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宰相O。6 動機。

 お前は何者なんだ?! 。 


<ご存じでしょう? 大臣の秘書ですよ。>


魔王になにをした! 。


<目覚めの呪文を使っただけです。

時候の使者の挨拶文にも紛れ込ませたんですがね。

どうもココの住人にあの言葉の再現は難しかったようです。

目覚めは不完全みたいでしたから完全にしてみました。>


なんでそんなことを! 。

アレでは勇者でもかなうわけがない! 。


思い出すだけで足が震えた。


<アノ魔王は前世も魔王でしたよ。

最低、最悪、最強、最凶のね。

ココでは普通の王なようですが正体はアレです。>


なんで寝た子を起こすような真似をする!

普通の王をしているなら放っておけばいいだけだろう! 。

戦争まで引き起こしてなんの得があるんだ!? 。


<べつに戦争を引き起こしたかったわけじゃありませんよ。

アノ魔王の正体を確認したかっただけです。>


確認? 。


<アレのせいで前世はひどい目に会いましたからね。

死んだからといってのほほんと今世を満喫してるなんて

許せるわけがない! 。>


だからといって関係ないココの住人を巻き込むな! 。

目覚めた魔王にお前は(かなうのか? 。

逃げ回るのがオチだろう! 。


<だから勇者を召喚させたんですよ。

ベアーズ大臣は誘導されたのに気付いてませんでしたがね。>


いかに勇者でもアノ魔王が相手では敵うとは思えなかった。

だが秘書は平然として言う。


<アノ勇者は前世でアノ魔王を倒しています。

まさか転生体を呼び出してしまうとは思いませんでしたよ。

魔王は目覚めたばかりです。

簡単とは言いませんが充分倒せる可能性はありますよ。>


せっかく停戦が成立したのにそうなったらまた戦争に逆戻りだ。

勇者が負けたらもっとひどいことにも成りかねないし・・。


<勇者が負けてもいいんですよ。

そうすれば私は前世のあやまちを忘れることができますからね。>


過ち? 。


<魔王を倒してメタボロで帰ってきた勇者を殺してしまったのは私です。

まあ、殺すつもりはなかったんですがね。>


なぜそんなことを私に告白してるんだ? 。

コイツはココの世界に混乱を引き起こしてることは罪とか過ちとか

思ってないのか? 。


<聞いてくださってお礼申し上げます。

誰かに聞いてほしかったんでしょうねえ、私も。

そろそろおいとましますよ。

あのスクロールはまだ未完成品ですね。

まあ、あんなモノが無くても私は転移できますが。>


そういうと足元に魔法陣が光りながら出現した。


待て! こんなところに置いて行くな! 。

ココが何処かも分からないのに! 。


<ああ・・そのうち助けが来ますよ。

聖女のそばには賢者も居たことですしね。

まあ、それまではサバイバルです。頑張って下さい。>


そういうと転移してしまった。



 宰相が救出されたのは転移に巻き込まれた者たちのなかで一番最後だった。

ベアーズ氏によるとまるで別人だったそうだ。

どうやらダイエットできたらしい。

誰もうらやましいとは思わなかったようだが。

 う~ん、結局ココがどこなのか分かりませんでしたねえ。

無事に帰ってきそうなので宰相さんにはサバイバル生活を

満喫していただくことにしましょう。


それにしても秘書氏はやっぱり自分のことだけが優先事項でしたね。

もうちょっと周りの迷惑も考えてほしいなぁ。

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