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騎士A。9 魔王城見物。

 王様から停戦交渉の使者に付いて行くように言われた。


<勇者が来なければ休戦はしない>と言ってきているのが

どうも気になるらしい。


怒らせたという時候の使者も殺されなかったのだから

今更勇者を殺す必要もないだろうとは思うんだが。


なんども停戦を打診してきたのに見向きもしなかった魔王が

なぜ突然のように気を変えたのか確かに気になる。


気にはなるが重要なのは停戦に持ち込むことだ。

不毛な一進一退というのはどちらも疲弊していくだけなのは

脳筋なオレでもわかる。


もっともオレの仕事は護衛だからそんなのは宰相たちがなんとかするだろう。


それにしても勇者はまるで田舎者丸出しなアンチャンそのものだな。

あああ・・・また立ち止まって妙な質問をしてやがる。


まあ、周りの連中はオレのほうを勇者だと思ってるみたいだから

ほっといても害は無いか・・。


ところが魔王はちゃんとアイツをガン見してやがる。

ふ~ん、伊達に魔王をしてるわけじゃあないらしいな。


たしかに勇者に興味があるらしい。

晩餐でどうでもいいはずのアイツの世界の料理の話なんぞをさせているが

ホントに聞きたいのは多分別のことだろう。


ベアーズの所の秘書は気分が悪いらしい。

顔色がすぐれないがアレを一人だけ退出もさせられないだろう。

終わりまで我慢だな。


なんとか終わって明日には正式調印の運びだそうだ。


晩餐が早目に終わったので勇者は魔王の城の見学を希望した。

護衛に来たんだろうが! 。

趣味に走ってどうすんだ! 。


結局宰相と物好きな書記官まで引き連れてウキウキと

魔王城見物なんかしてやがった。

どこまでも緊張感のない奴だ。


それにしてもあの側近も載せられて城の自慢のしまくりってどういうことだ? 

なんでアイツのそばにいると皆調子がおかしくなっていくんだろう。


魔王は・・おかしくなってないよな? 。

ココで変な風におかしくなられたら・・・。



魔王さまはすでにおかしくなっていたのでした。

そして荷物持ちな秘書さんの叫びでもっとおかしくなってしまいましたとさ。


アルフォンスさん・・手遅れって言葉知ってる? 。

 お城は住居というだけでなく軍事拠点な面もあるわけで

そうそう簡単に見学させるわけもないんですが

やっぱり見てみたいですよねえ・・魔王城。


まあ、見せても差し支えない場所は当然あるわけで

そういう処を見せてもらったことにしましょう。

歴代の勇者が存在するってことは歴代の魔王もいたってことですから

魔王城の歴史も古そうです。


古城・・イイ響きだなあ。

魔王さまが怒ってなきゃもっとイイんですけどね。

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