魔族W。(魔王の側近)2 停戦交渉。
兵站ルートの起点の町にいたスタンプを押された連中はなぜか
戦意を喪失してしまっている。
正気な連中でもあのスタンプが消えるまでは主戦場は勘弁してほしい
と言って聞かない。
逃亡した基地長は捕獲したがほっといたら全員が逃亡を企てかねない。
東の獣人国の連中が軍事演習をしていると報告がきた。
こちらの援軍要請に備えているのだというもっともらしい口上が回ってきた。
だが人の国の使者が行ってることは把握済みだ。
手を組んでこちらに攻め込むなんてことはないかもしれない。
でも可能性もゼロではない。
停戦交渉を有利に運ぶための手の一つかもしれない。
ルート起点の町の連中は東方面の常設軍に預けて再訓練をかねた
対抗演習をさせるとしよう。
西の主戦場で使えないのなら別の所で使うまでだ。
人の国からの使者はなんと宰相だった。
これは停戦にかなり本気なようだ。
魔王さまと対面したが今回は魔王様も怒られることは無かった。
大柄な騎士が勇者だろうと思ったが彼の従者にすら見える
間抜け面な男が勇者だった。
思わず確認の言葉が出てしまった。
だって間抜け面な上に変な花模様がおでこについてるなんて・・。
失礼きわまりないことだが使者も騎士も本人も気にした様子がまるで無い。
なんでこんな間の抜けた印象しかない男が勇者なんだろう?
これでホントにルートを押さえて基地を占拠なんてできたんだろうか?
即日で停戦交渉が始まったがこれはもう既定のことのように進んだ。
お互い極端な要望も無いのだから駆け引きというほどのものでもなかった。
獣人国の軍事演習などがあったのでいろいろと穿った見方をしてしまったが
考えすぎだったかもしれない。
スムーズに進み過ぎているとさえ感じた。
お互いに一晩じっくり検討のうえで問題が無ければ明日にでも調印となるだろう。
なんとか一安心となったところで魔王さまが使者たちを晩餐に招待された。
直々にお声がけなど滅多に無いことだ。
しかも視線が宰相ではなくあの間抜け顔の勇者に向けられている。
なんだ? 。
なんなんだ? 。
魔王さまは勇者の同行を求められた。
来なければ停戦しないとまでおっしゃられた。
一体あの間抜け面のなにがそれほど魔王さまのご興味を
引いているのか分からない。
勇者の存在が停戦を引き寄せたことは間違いないがそれは魔王さまにとって
良いことなんだろうか? 。
なぜか背筋がゾクリとした。
どうもこの方は宰相めいた方みたいですね。
大臣とは別みたいですが軍のことまでイロイロお仕事してるみたいですし。
はなまるスタンプな兵士さんたちは東で鍛え直しみたいですね。ご苦労様です。
ディナーは魔王と。
あ! なんかオモロイ小話みたいになってきた。
小話で済むわけないんですけどね。




