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?。1 勇者殺し。

 目覚めの呪文は予想外の効果だった。

別に戦争を起こそうと思った訳ではない。

ただ魔王の正体を確かめたかっただけだ。


ココの言葉ではないアノ呪文にヤツは反応した。

アノ魔王は私の知っている魔王なのだ! 。

ならばココはこんなノンキで平和な世界であるはずがない。

戦争ですら一進一退などありえないのだ。


前世のアノ世界を平穏なものにするのにどれだけの血と汗と涙を

注ぎ込んだことか・・


なのにココは平和すぎるくらい平和だった。

隣国は魔族の国だというのに!


大臣をさりげなく誘導して勇者を召喚させてみた。

さすがに戦争を引き起こしてしまったのは後味がわるいからな。


召喚陣にもこっそり細工してアノ勇者に近い存在を呼び出せるよう試した。


顔が大分違ってはいたが確かにアノ勇者だった。

私が転生しているのだからきっとどこかに彼も転生しているだろうとは思ったが

呼び出せたのは幸運としか思えなかった。


宰相が<次>にあの娘を召喚したのは予定外だったが。


魔力を暴発させるなんて前世で懲りていないのか? 。

それとも記憶は残っていないのか・・。


アノ神官と賢者まででてきて聖女の周りをウロついている。

どうしてアノ勇者やあの娘がココにいると分かったんだろう・・。


目的が分からないが彼らのおかげで聖女が助かったらしい。

感謝すべきなんだろうか? 。


婚約者・・・か。

前世では聖女は結婚どころか恋愛すらできる立場ではなかった。

生涯独身で処女であることが定められていた。


あの二人がどれだけ魅かれ合っていてもともに歩むことなど不可能だった。


同じ世界に転生してまた魅かれ合うなど誰かが意図的に仕組んだのだろうか、、

神・・・たしかに彼女は神に愛されてはいたが・・。


勇者の余命は短いという。

呪いか・・・かけたヤツがいるとすればやっぱりアノ魔王だろう。


停戦交渉が始まるようだがアノ魔王が素直に応じるだろうか。


もう一度勇者と魔王を戦わせれば私はアノ汚名を忘れることが

できそうな気がする。

もう誰も責めないと分かっていても前世のことだと知っていても

アレから逃れられない。


誰よりも私が知っているのだから。


勇者を殺したのは他でもない私なのだと。

 ああもう、どいつもこいつも前世を引きずり過ぎ! 。

コイツが元凶みたいですねえ。


どうも動機が魔王憎しというより

ココの世界と前世の世界の違いに嫉妬してるみたいですし。


まあ、自分の都合優先なヤツなのは間違いないですねえ。


ココが平和だったのは先例の勇者たちと魔族側との綱引きの結果です。

全然もめてなかったなんてことは有りません。

もめてなかったら先例の勇者たちも召喚なんかされてなかったでしょうしね。


さて、名無しの権兵衛さん。

大臣のベアーズ氏が探してるよ~。

出頭する気・・・あるわけないか。

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