閑話 魔族S。(将軍)2 将棋。
勝てない・・。
コイツはどうみても一兵卒だが勝てない。
勇者には勝てた。
騎士はどうやら脳筋でこういうのは不得手なタイプだな。
将軍の私が勝てないなんてどういうことだ?。
たかが遊びのはずなんだが。
風呂はまるきり外としか思えないものだった。
露天風呂というらしい。
海を眺めながらというのはなかなか気持ちがいい。
久しぶりにのんびり気分だがあの将棋とやらで兵士に勝てないのが
悔しくてしようがない。
勇者がまだ成人前にしか見えない子供と入ってきた。
子供なんか戦場に連れてくるな!
と思ったら視察に来た人の国の王子だという。
ハハハ・・・成人はしてるらしい。
人質にして逃げるとは思わないのかと聞いたら
<将軍にまでなってられる方がそんなセコイ手柄を欲しがるとは思えません。
勿論、そうなったら全力で阻止させてもらいますが。>
なるほど・・阻止できる自信はあるらしい。
しかしあの間の抜けた顔で言われても実感がわいてこない。
騎士の方が勇者だと思ってしまったのは私だけではなかったようだ。
先に捕まっていた上級士官もそう言ってたし。
今日はとうとう我慢できずに説教をしてしまった。
まったく! なんで! こんなに緊張感が無いんだ! コイツは! 。
こんな間の抜けたヤツに一杯喰わされたかと思うと自分に腹が立ってしまう。
休戦の話がどうなるか決まるまではむやみに動いても無駄だろう。
留守居役の男はそれなりに切れるやつだから戦線の維持くらいは軽いだろうが
物資、特に食料が足りているだろうか?
停戦交渉が始まるようなら食料だけでも運んでもらうことはできないだろうか。
将棋は王子にも勝てたがあの兵士にはまだ勝てない。
チェスに似てるが違うところもあってなかなか一筋縄ではいかない。
縦横でひとつづつ升目が多いしとったコマを自軍の兵力にできる
なんてルールは初めて聞いた。
戦利品だと思えばコレもアリかもしれない。
解放されるまでにあの兵士に勝てるだろうか。
<逃げちゃっても多分、勇者さまは追いかけないでしょうね。
むしろ援軍とか主戦場の軍とか来たらさっさとココからこっちが
逃げ出しそうです。>
対戦しながら兵士はそんなことを言う。
兵站基地をまるごと地中に隠してしまえるほどの魔力を持っているなら
正面から戦ってもそれなりの戦闘ができそうだと思うのだが・・・。
同じようで違うチェスと将棋。
アノ勇者のルールは我々とは違うのかもしれない。
同じと思って対戦しても勝てないのは当然なのかも・・。
そして今日もまた兵士Lくんに勝てない将軍さんなのでした。
兵士Lくん、意外な才能ですねえ。
将軍さんは弱くはないです。
でも、勝負はキビシイもの。
遊びだからこそ真剣だってのは将棋だけじゃあないですけどね。
従兄弟の遺品の将棋の本を軽自動車一杯ブッ〇オフに持ち込んだんですが
1000円弱でした
名人の著作とか山だったんですが親族には同じ趣味の人がいなかったんです。
同好な方に渡るといいなあと思ったんです。
ちなみに少額ながら震災の寄付にしました。
ちょっとは供養になったかもしれません。




