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勇者。25 君のいない町。

 呪術師さんは呪術師なだけではなく神官で

バイトで神様もしてるというなんだか訳の分からない人でした。


魔法陣とか穴とか世界樹がなんたらかんたら言ってます。

どうでもいいけど早く彼女のいるアノ世界に戻してほしいです。


しばらく時間がかかるそうです。

外に出ててくれると嬉しいと言うので外で待つことにしました。


ドアの外は外ではなくて建物の中でした。


<お稲荷さんの神社になるのよ。>とお姉さん。

オレの部屋を取り込んで神社にしてあの魔方陣を封印するんだそうです。

そんなにアブナイ代物だったんだ・・・。


確かに違う世界に呼び出される人がゾロゾロ出ても困ります。

アレ・・・呪術師さんは出入り自由なんですかね? 。

あ・・・神様だからいいのか・・。


お姉さんがついてきて彼女が住んでいる(いた? )部屋を教えてくれました。


<ココは関係者のアパートだから心配いらないわ。

もし気になるなら入ってみる?>


ちょっとだけのぞいてみました。

あのアパートにあったオレの家具や彼女の持ち物がきちんと整理されて

部屋の主を待ってるようです。

ココで毎日ずっと待ってたのかと思うとなんだか切なくなりました。


二人で戻って来られるでしょうか。


<毎日お稲荷さんにお参りしてたのよ。

でも、お参りしてる最中に召喚されちゃったの。

無事だと分かってよかったわ。>


お姉さん・・心配してくれてたんですね。

ありがとうございます。


それなりに長いこと住んで馴染んだ町なのに

君がいないだけで空虚に感じるのはどうしてでしょう。


画像がカラーから白黒に切り替わってしまったように感じられてなりません。


ただ君がココにいないだけで・・・。


結局、6時間後にアノ世界に移動しました。


<オレもオマエも影響が大きいからちゃんと手続きをしないといけないんだ。

手間がかかっちまってすまんな。>


影響って勇者なせいでしょうか?


<オマエには前世から色々あるんだよ。

だけどまあ、気に病むほどのことじゃあない。>


前世ねぇ・・前世うまれるまえのことまで気にしてても

しょうがないですよね。


ともかく彼女に会いたいと無性に思ってました。

 お稲荷さんは農業の神様ですが産業全般の神さまでもあります。

まあ、万能タイプですよね。

ビルの屋上なんかに祀られてたりします。

東口のデパートにも・・・おっと関係なかった。


なので<関係者>が経済活動をしてても変じゃないと思うんですよ。

彼女のアパートもそんなものの一つということで・・。

住民がどんな方々なのかは気になりますけどね。

関係者系>の方々な気がします。

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