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 ~同・級・生~   作者: cherry
~最初の物語~
3/33

~日程~

 さてと……。

 次は、あいつか……。


 僕は、さっき佐伯から聞いた電話番号をメモしておいた紙を手にし、「古井 昌平」と書かれたところの横にある電話番号を入力し、電話をかけた。


 しばらく音楽が流れ、2コール目でやっと出た。


『も、もしもし……? え、えっと……どちら様ですか……?』


「あ、えっと……古井か? 僕だよ。笠井凪斗だよ」


『あ! 凪斗君!? 久しぶりだね!』


 古井は昔から弱弱しくて、佐伯とは対照的だった。

 見た目もほっそりして、肌も白かった。


 少し話しただけだけど……。相変わらず臆病そうだった。


 佐伯に話した内容と全く同じ事を話したが古井も悲しんでるようだった。


『そっか……。なくなっちゃうんだ……。そうだ! 後の2人なら、学校もクラスも一緒だし、僕が言っとくよ!』


「本当か? なら、よろしくな」


 そういえば、僕は樋川と同じ高校に進んで……。佐伯は本島の公立高校に進み、

古井は後の2人と一緒に本島の私立の高校に進んだ。


 すっかり忘れてたな……。


『じゃあ、またね! 日程決まったら、ちゃんと連絡してね!』


「うん。分かった」


 そういい、僕は電話を切った。


 全員に連絡できたし、樋川に報告しなくちゃな。


 僕は樋川に電話をかけた。


『あ、もしもし』


「あ、樋川か? ほかの4人には連絡しといたぞ」


『本当!? 良かった……。あ、でもね……、先生の番号が全然分からないんだよね……』


 卒業した後、何度か全員で集まった事はあった。でも、担任の先生と会ったことはない。


 先生が今どこで何をしているのか、全く分からないのだ。


「じゃあ……。僕達だけで集まって、また先生の番号が分かったら呼べばいいな」


『そうだね。後の4人の中に、番号知ってる人がいるかも知れないしね』


「日程はいつにするんだ?」


『あー……。今週の土日でいいんじゃない? あんまり後になると台風来るって言うしさ。台風来ちゃったら船が出れないからさー』


 確かに、台風がくると天気予報でも言ってた。


 でも、土日っていったら、今日が水曜日だから三日後じゃないか……。


『まぁ、けっこう急だけどさ、別にどうにかなるでしょ』


「あーうん。分かった。じゃあ連絡しておくわ」


『よろしくね』


 結局、日程も決まり電話を切った。


 

 

 

 土日が楽しみで仕方がないのは、僕だけだろうか……。






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