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何よりも重要です

湯船から出ての話し合いのため、体が冷え切ってしまいました。

ただでさえ広いし暖房機能もついていません。

なので、もう一度湯船につかります。


「ほら、行くぞ」

「えっ・・・えっ・・・え~~~~!!」


おじさんはおもむろに幼女の腕を引くと戸惑っている彼女を湯船に突き飛ばしました。

おい!


「庶民の生活を知るのも王族の業務だぞ」


言ってることはまともでもやってることは違います。

そして、庶民の家には浴室はありません。


「皆で入る風呂は気持ちいいな~」


風呂の中で呆然としている彼女の横に、おじさんが体を沈めました。

俺も反対側で体を温め直します。


「なっ、なっ」


おじさんが間抜けな顔をしている幼女に手ですくった水をかけます。


「皆で入ると楽しいだろう?」


お風呂は遊ぶ場所じゃありません。

ゆっくりと疲れを取る場所ですよ。

まぁ、たまにはこんなのもいいかもしれませんけど。

俺も、追い打ちを掛けるように、彼女に水をかけます。


「ゆっ、許しませんわ~~」


幼女の反撃です。

両手ですくった水を思いっきり俺たちにかけてきました。

そうなると、お湯の掛け合い。

誰が誰にかけているのかもわからない状態に発展しました。

おじさんが上せて倒れる寸前まで続きました。



「あつい~~~」


現在脱衣所でおじさんが伸びています。

文字通り真っ裸で床にうつぶせ状態です。


「邪魔ですよ。おっと、こんなところにバスマットが」

「うごっ、ぐおっ」


そんなおじさんを踏んで進みます。

打ち解けた幼女もおじさんを踏みます。

おじさんの声にパールスさんが声を出して笑いました。

その瞬間のメイドさんたちの顔は見ものでした。

顔に出さないように必死なんだろうけど、バレバレです。


「すみません。パンツは・・・」


驚愕のため固まっているうさ耳メイドさんに聞きます。


「えっ、あっ」


動揺してるのか、わたわたしてます。

そして、耳が忙しなくピクピクしてます。


「あの~、パンツを貸していただけますか?」

「パンツ・・・ですか?」

「そう、下着。下半身につけたいんだけど」

「そんなものありませんが」


OHHHH、NOOOO

この世界にはパンツが存在していませんでした。

しかも、一番重要なのにそんなもん扱いされちゃいました。


「パンツないのか」

「ないみたいですね」

「風でスカートまくれたら割れ目と毛が丸見えだな」


下品なことを豪快に笑いながら言わないでください。

俺も思いましたけど・・・

でも、何故か一枚布がないだけで心もとない。

思わず内股になってしまう。


「おじさん」

「んあ~~」

「そういえば、パンツってどうしてます?」

「前の履いてる」


ですよね~。

流石に二日連続で履くのもな~。

っていうか、二日どころか異世界に来てから何日目だ。

ずっと同じパンツ。

洗ってないパンツ。

表と裏って・・・

最初に連れてこられたときは、パンツなかったので裏返しにして履きました。

汚いとか言わないでくださいね。

だって、この世界にはブラジャーはあるくせに肝心のパンツがないんですよ。

普通、パンツが先だろうって思いませんか?


「だって、胸は形を作るのに重要だもの」


とは幼女の意見です。


寄せて上げて谷間作ってですね。

ケツだって持ち上げるのには重要なんだぞ。


「おじさん、俺的には何よりも重要な物を思い出しました」

「あ~、そりゃぁ、重要だ」


そうです。

まずはパンツを作ります。


「パンツって何?」


純粋な質問ですね。


「パンツとはですね。下半身に直接身につけるものです。防寒および、帯下や残尿などで衣服が汚れるのを防止するために着用されるものですよ。それと、年を取ればお尻も重力に負けて垂れます。それを防ぐ役目をするんです」

「えっ、垂れるの?」


幼女は慌てて自分のお尻に手を当てて上に持ち上げています。


「いつかは垂れます。でも、パンツを履いていると多少は違います」


まぁ、そういう機能が付いてないと意味ないんだけどね。


「それに、バイキンや細菌が直接入ってくるのを防ぐ役目もしてるんですよ」

「そっ、そうなの?」

「そうなんです。だから何より重要なんです」


力説します。真っ裸で迫られるより見えるか見えないかがいいんです。

チラリズムですよ。

スカートの下に履いているパンツが見えるよりも、見えるか見えないかのギリギリのチラリズム。

これがなくてどうする。

それが、パンツが見えるんじゃなくて中身が見えるなんて言語道断です。

エロさの欠片もない。

そういうプレイが嫌いなわけじゃないけど、毎回はマンネリです。

そういうことでパンツを初めに作ります。


そう言って力説した時に幼女は半分以上意味がわからないだろうに、真剣に聞いて頷いています。


「チラリズム」


う~ん。変な単語を教えてしまった。

まぁ、幼女の口からチラリズムというのも良いかもしれません。

おじさんには呆れた視線を投げかけられましたけどね。


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