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朝になりました。

そして、朝。

寝返りをしようとして、体に激痛が走って目が覚めました。

体がバキバキに痛いです。筋肉痛とやらですね。

きっと、昨日の暴走のせいでしょうね。

目が覚めたら全てが夢だった。なんてオチだったらどんなに幸せなことか。枕に顔を埋めて涙を溢します。


「おぉ、朝だからか?立派だな」

「勘違いするような言い方しないで下さい。朝立派になる物は今の俺にはありません!」

「あっ、間違えた(笑)ごめ〜ん」


間違えるにしても上と下は大きい過ぎるだろう!

嫌ですよ。生理現象で大きさの変わる角なんて。


「朝からアホな事言ってないでとっとと起きて下さい。まったく」


目が覚めて最初に見たのはおじさんのアホ面でした。

口開けて涎滴ながら寝てたよ。

口の中乾燥して雑菌だらけになりやがれ!

人のベットに潜り込みやがって。


「何朝から怒ってるんだよ〜」


甘えるようにお腹に頭をグリグリ寄せるのはやめてください。苦しいです。

なので、反逆します。


「怒ってます。なので、揉ませろ〜!」


おじさんのタプタプのおっぱいを鷲掴みにして、グニグニします。

は〜柔らかくて気持ちいい。


「機嫌直ったか?」

「直ってません」


満足するまでモミモミしました。

やっぱりおじさんのおっぱいは癒されます。

ふとおじさんを見ると俺が揉んでいる間胡座かいて鼻くそほじってた。

俺って下手くそなのかな?そりゃ、現実では0だ。だが、仮想の世界では泣かせた女の数知れず。


「くっそー」

「もう、いいのか?」

「完敗です」

「ん?」


その名にかけて、悶えさせてやると頑張った。汗だくになるまで頑張った。

なのに、今度は耳かす掘ってた。

いつか、俺様のテクニック見せてやる。

密かに気合を入れていると、


「あ〜!イチャイチャしてる!俺も入れて」


突然部屋に入ってくるなり、ベットの上にいる俺達を見てリョクさんが飛びかかってきました。

勿論、その顔面にグーパンチですよ。


「朝っぱらから煩いです」

「一海ちゃん。たまには手加減してよ〜。馬鹿になっちゃうよ」

「大丈夫です。それ以上馬鹿になりようがありません」

「えー酷いよ〜」

「おじさんもそうおも、っていねーし」


同意を求めようと振り向いたら先程までいた場所におじさんの姿がありません。


「えっ、えっ、おじさんが消えた!?」

「涼ちゃんなら一海ちゃんが俺を殴った時に出ていったよ」

「何で!」

「えっ、朝御飯食べに行ったんじゃない?俺ご飯できたよーって呼びに来たんだし」

「それを早く言ってください!」


もう一度リョクさんの頭を軽く叩くとおじさんの後を追います。


「もう大丈夫?具合は悪くない?」

「大丈夫です。寝たおかげで気分もいいですよ」

「良かった。心配したんだよ。・・・角平気?」


少し躊躇った後に躊躇しながらリョクさんが聞いてきた。

一番聞きたかったのはそれか。

リョクさんとのやり取りですっかり角の事忘れてました。


「大丈夫です。触らなきゃ自分は見えないですから」

「そっか」


安堵したように笑ったリョクさんの尻尾が千切れんばかり揺れてます。

本当に心配かけてたんですね。


「一海ちゃんから見えないけど、今日は昨日よりも角の艶がいいよ。黒々として先端もシュッとしてる。うん。元気な角だっ、ぐほっ」


すぐ後ろを歩いていたリョクさんの腹部に振り向きざまに拳を埋める。


「ちょ、いきなりやめてよ〜」

「ふんっ」


どうせ、俺のへなちょこパンチじゃ効かないくせに。

その証拠にすぐに追い付いてきたし


「どうしたの?俺悪いこと言った?」



親切で教えてくれたのは分かっている。

分かっているけど、違うんだよ〜

俺は角を忘れたいの!

誰が角の健康状態を知りたいと言った!?

本人自覚ないから困る。

天然最強って本当だな〜。

ねぇねぇ、と伺ってくるリョクさんをガン無視して、ちょっと尻尾と耳が力なく垂れてて可愛そうな、なんて思ったのはナイショです。

皆が集まっている場所、シャクさんの執務室の扉を開いた。

中にいたのは俺を置いていったおじさんとこの部屋の主シャクさん、そして何故かパールスさんもいる。

そしておじさん以外の視線は俺の頭の上です。

その視線を無視しておじさんの隣りの空いた席に座る。


「おはようございます」


俺の挨拶にやっと視線が合わさった。


「あっ、おはよう。今日も元気そうだね」


ずっと角を見てた癖に、元気というのは何処を元気だといってるんだ?

余り突っ込ん聞いてもへこむのは目に見えているので、ありがとうございます。と無難な返答をしておいた。


「艶が増してますわね」


空気読めや馬鹿女。

ってかまだ見てたのかよ!


「だろ、いい角だよな〜。格好いいぞ」

「えっ、えぇ」

「えっ、そう?格好いい?」

「うんうん。イカシテるぞ」

「そうですわね、っえぇ、よくお似合いで」

「うわー、スッゴク嬉しい。・・・っな、訳ないだろう」


バシンと机を叩くとパールスさんはビクンと肩をすくめて、おじさんはニヤリと嫌な笑みを顔に浮かべた。

おじさん、何か企んでますね。

ジト目でおじさんを見つめます。

しばしの沈黙。

絶対に俺から視線は外さない。

だが、おじさんはニヤニヤ顔のままこちらを見つめてくる。

パールスさんはわからずにオロオロ。

そんな中暢気にニコニコとおじさんを見つめるシャクさんにターゲットを絞る。


「シャクさん」

「ん?なっ、なに?」


ニンマリと笑った俺にシャクさんの口元がひきつる。

ビビっているようで腰が引けています。


「昨日はすみませんでした」

「えっ、あぁ、全然気にしてないよ?」

「本当ですか?」

「うん。一海ちゃんが無事で良かった」

「ありがとうございます。ところで・・・何を知ってるんです?」

「何を?」


最初は何を言われるか警戒していたシャクさんだが、普通の会話っぽいのに安心して肩の力を抜いた。

その瞬間を俺は見逃しません!


「何企んでるんです?」

「えぇ!!」

「誤魔化しなしですよ。知らないもなしですよ。知っているんですよね。目が泳いでますよ。チャキチャキ吐いちゃってくださいよ。バレバレですよ。口元引きつってますよ。何を隠しているんですか?言っちゃった方が楽になりますよ。さぁ、早く私に教えてください」


相手が反論する前に畳み掛けるように追い詰める。


「えっ、えっ、えっと」

「楽になりたければ正直に知っていることを吐くんだ、お前が犯人・・・もといお前は知っているんだろう?」

「すみません。全部知っています」


シャクさんはガバッと頭を下げた。

勝った~~。

ふ~と鼻を広げてドヤ顔全開です。


「企むっていうか、なんか涼ちゃんがパールスに会うなり「よし!風呂に行こう!」って」

「へは?」


シャクさんがしゃべっているのにかぶせるようにおじさんが立ち上がり俺の首根っこを掴んだ。


「へ?はぁ?」


そのままずるずると運ばれていく俺。


「やっぱ、仲良くなるには裸の付き合いだよな」

「えっ?なんの話です?」

「いいからいっから、行くぞパールス」


呆然と見ていたパールスに声をかける、とそのまま風呂場へ直行です。

助けるようにリョクさんに視線を向けるとニコニコしながら手を振っている。

いつもなら、煩いくらいにまとわりついてくるのに。

さては、あいつも知っていたな!?

裏切り者~~~!!




次回の更新は17日です。

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