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これはドッキリですか?

「お前は!自分がしでかした事が分かっているのか!?」


大きな声にビクリして目を開ける。


「みぃ?」


目を開けると不安そうに自分を覗き込んでいるおじさんの顔をあった。


「おじさん?どうしたの?ってかおはよ~」


俺が挨拶をすると、一瞬キョトンとした後笑いながら泣くという技を見せてくれた。


「良かった。みぃが無事で本当に良かった」


わんわん泣きながら抱きしめてくるんだが、寝ている俺に体重がかかって重い。

おじさん俺より体重あるんで、遠慮してください。

内蔵が出そうです・・・


「くっ、ぐるじ~~」

「くっくっ」


俺が苦しんでいるのに笑うなんて、おじさんの後ろにいたリョクさんを睨みつける。


「笑ってないで助けでください」

「ごめんごめん」


片手をあげて許しを乞うてるが、笑いが止まってないじゃないか。

反省してませんね。


「リョクさん!」

「許してあげなよ。凄い心配してたんだから」

「寝てただけでしょう?」

「覚えてないの?」

「???」


覚えてないと言われても・・・

そうだ!いつの間に俺は横になったんだ?

お風呂に入った後の記憶がない。

夢遊病にでもなったんだろうか。


確か・・・幼女の言動に腹が立って・・・それで・・・

ツキンと頭に痛みが走る。

それどころかズキズキと頭が痛む。

痛む箇所に手を当てると違和感に気がついた。

ん?

なんだ?この出っ張り。

お風呂で転んでたんこぶでもできたかな?

瘤をなでてみるが痛みもないし形状が変だ。

なんとういか、手触り的には無野すごく硬い。そして滑らかな肌触り。

その上形もおかしい。

根元の方が太くて先の方が尖ってる?

そして、ちょっと曲がってる?

なんだ?これ?

引っ張っても取れない。

といか、痛い。


「おじさんのいたずら?」

「むぅ~。そんな事してないぞ」

「じゃぁ」


なんだ?という言葉を飲み込む。

体を起こしたその向こうに窓ガラスがあって、俺が映っていた。


「なんじゃこりゃ~~~~!!」


角です。

鬼の角というよりは悪魔の角みたいです。

おじさんのいたずらにしか思えない。

兎耳を拒否したからって、センスがなさすぎだ。

おじさんを睨みながら、グイグイと引っ張る。


「取れない~~~!!痛い~~~!!」


アロン〇ファでも使っているんじゃないかと思うほどの接着具合だ。

引っ張ると頭ごと傾いてしまう。


「おじさん!取れない!取って!!」

「俺がやったんじゃないって」

「おじさんしかこんないたずらしない!」


むぅむぅ言いながら引っ張っているが全く取れないし、おじさんをと見れば手伝わないで唇を尖らせ拗ねています。。


「あのね」

「なんですか?」


痛ましいような目つきで自分を見るリョクさんを睨みつける。

おじさんかと思っていたが、本当の犯人はリョクさんだったのか?


「ちょっ、俺じゃないよ」

「じゃぁ」

「えっと・・・」


リョクさんは両手を振り自分が犯人じゃないろ主張した。

犯人探しの為に室内を見渡すと、正座して項垂れているパールスさんと、その前に仁王立ちしているシャクさんがいた。

シャクさんはこういう悪戯しそうにないし、パールスさんは俺の事眼中にないし。

となると。


「それ、本物」

「はぁ?」

「あのね、それ本物だから」


リョクさんの言葉に思考が固まった。

本物とは、本当の物、偽りではない物。

この角は本当に俺の頭に生えているってことだよな。


「えっ、えっ、え~~~~!意味がわからないんですけど」


俺日本人。

この世界の住人じゃないのに何故?

それも耳じゃなくて角?

何故?ホワイ?


頭を抱えてパニックを起こしていると、目の前にコップが現れ反射的に受け取ってしまう。


「はい。水」

「あっ、どうも」


出された水を飲んで見ると、ひどく喉が渇いてる事が分かった。

一気に飲み干して一息つく。


「ぷっは~美味しい」

「良かった。もう一杯いる?」

「大丈夫です・・・って和んでる場合じゃないわ~!」


コップを床に叩きつける。

フワフワの絨毯らしく割ることなく転がっていく。

くっそ、割れてくれれば少しはスッキリするのに。


「どういうことか説明してもらおうか?」


リョクさんの胸ぐらを掴んで睨みつける。


「みぃ~。落ち着けって」

「落ち着いてられる?角だよ角!なんで俺だけ角なんだよ!」

「ん?犬耳のが良かったのか?でも嫌がったのはみぃ~じゃないか」

「そういう問題じゃなくて」


おじさんのゆったりした喋りに力が抜けていく。

頭に上っていた血が下がって冷静に慣れた。


「これは本物なんですね」


二人を見つめていると真剣な表情で頷いた。


「俺の頭から生えてるんですね」


これまた二人頷く。


「原因はなんですか?」


ふたり揃って視線が動く。

視線をたどると仁王立ちのシャクさんと小刻みに震えているパールスさんがいる

えっ?この状況てパールスさんが原因なの?

俺そんなに嫌われてたの?

再びプチパニックを起こしていると、シャクさんがゆっくりと俺のベットに近づき片膝をついて俯いた。


「本当にすまない」

「え?」


シャクさんが謝ってる?

パールスさんじゃなくてシャクさんが原因なの?

っていうか、本当は誰が悪いの~~?

泣きたいくらい状況が分からなくなって混乱してくる。


「片方の血しか繋がっていなくても、どんなに馬鹿でも俺達の可愛い妹なんだ」


ん?貶しつつ妹自慢?

何がしたいのか分からずに、とりあえずシャクさんの旋毛を眺める。

あっ、右巻き。

押したくなるような綺麗なつむじだ。

三回押すと便秘になるんだっけ?


「今回の件は絶対に許されない、これが国王や大臣に知られれば大問題になるだろう。王族と言っても良くて幽閉。悪くて処刑だ。それを承知で頼みたい」


押してもいいかな?

押したいな。

押してくれとばかりに近くにあるし。

ゆっくりと人差し指を目的に伸ばしていく。

後、ちょっと・・・。


「聞いてる?」


ふとシャクさんが顔を上げた。

目の前に指があったのか驚いた表情をしている。

後、ちょっとで押せたたのに~~~。


「何してたの?」

「いや、ちょっと」


怪訝な表情に変わったシャクさんに慌てて指を引っ込めて愛想笑いを返す。

俺の様子を見ていた、リョクさんとおじさんが横を向いて笑いを堪えている。


「どうでも、いいけど。今結構重要な話してるんだけど」

「すみません」

「一海ちゃんの体に関することだから」

「えっ?今妹自慢をしてたんじゃないの?」

「してません」


俺に関することとこの国の政治と何が関係あるのかが全くわからない。

首をかしげてハテナマークをだす俺に、ため息を付いたシャクさんは身を起こした。



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