第30話 アンチ煽り
私は自分が色物系VTuberであることを自覚している。デビュー開始から耐久配信をしたり顔出し配信をするような奴は一般的なVTuberとは言えない。
そもそも顔出ししてる時点でVTuberなのかどうかも人によって判断が分かれるだろう。
まあ、顔に関しては私が出したかったわけでもないんだが……。
何はともあれ、そんな変わり種の極東ミネネに対して少なからずアンチと呼ばれる輩が生まれていることに私は気づいていた。
コメント欄:
『リリアちゃんに関わるな』
『ブス』
『VTuber名乗るな』
『お前が関わると坂神リリアに迷惑がかかる』
『アンチさん顔真っ赤じゃんwww』
『どんだけ暇人なんだよお前ら。嫌なら見るなし』
『モデレーターさんアンチコメ消してくれー』
流石大手VTuberの坂神リリア様だ。
私が彼女と絡むとなって、アンチたちはそれをネタに大騒ぎしてやがる。
もちろん、騒いでいるのは本当の坂神リリアファンでない。大半は彼女の名を借りなければ私に楯突く根性もないゲロ以下のゴミカスだ。
コイツらは他人の名前を使って、「〇〇さんが嫌がるから〜」とか言わないと文句も言えない下等種族だ。
自分の気持ちぐらい素直に言ってみろゴミが!
他人に責任を被せるんじゃねぇ!!
私はこういう輩が大嫌いなんだ。
だから、正面から叩き潰すことに決めている。
「アッハッハッハッハ!! おーい、アンチくん見ってる〜?? お前らが大嫌いな極東ミネネ様が遂に大手VTuberとコラボするよー! 悔しい? 今、どんな気持ち〜?」
コメント欄:
『煽るなよwww』
『姉御も落ち着けwww』
『やめとけwww』
『4ね』
『引退しろ』
『4ねは拙いよ』
『全然効いてなくて草』
「私は綺麗好きなもんでな、こういう輩は一回炙り出して大掃除しないと気が済まないんだ。アンチコメは虱潰しにブロックしていくんで、舎弟諸君は少々我慢してくれ。あと、過激なアンチコメントはバッチリ訴訟するから、覚悟しろよ?」
コメント欄:
『この人なんでこんなに強気なの……』
『怖……』
『匿名だからって好き勝手言う奴が悪い』
『アンチくん顔真っ青じゃん』
『頼もしすぎるよ姉御……』
『訴訟チラついてアンチくん一気に減ったな笑』
まあ、訴訟なんて殆どふかしだ。ゴミ相手にそんな大事にしてられない。もちろん最悪その手段も視野にいれるけど、率先して面倒事にはしたくはない。費用対効果が薄すぎる。
それに、こういうのはもっと良い使い道がある。
「よしよし、それじゃあ麻雀配信と行くか〜。今日もレート上げてくぜぇ!」
適当にアンチへの餌やりをして、私は一先ず通常通りの配信に戻る。
それにしても、私は何を言われても全く気にしないんだが、リリアの方は大丈夫なのかねぇ。
ミーティングで散々忠告はしたんだが……。
私は数日後にコラボを控えたリリアに思いを馳せる。




