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さる☆とび  作者: 杉山薫
【プロローグ】転生忍者、刑事になる!
2/40

2話

 次にオレが目覚めた時は高床式の床の上だった。どうやら十日ほど眠っていたらしい。なんか頭の上にチカチカ光る物がある。しかも、腕に管のような⋯⋯。


「ああああああ、佐伯さん。引っ張っちゃ駄目でしょ」


なんか白いオバサンにえらい剣幕で怒られた。しばらくすると、白石という男がやってきた。


「どうだ、佐伯。気分は?」


佐伯じゃねえし⋯⋯。


「貴殿は?」


「何言ってんだ。お前の上司の白石だろ。頭でも打ったのか?」


「拙者の上司は真田幸村さま。他にありえん。で、ここは?」


「まあいい。おそらく記憶の混濁が起きているんだろ。ここは病院といって傷を治すところだよ。で、なんと呼べばいい?」


白石の言葉にオレは頷く。


「拙者は真田幸村隊の猿飛佐助。サスケでいい」


「オッケー、サスケ。しばらくここで寝ることになるが何かご所望は?」


「白石殿、お気づかい痛み入る。では、この世界の言葉が知りたい。拙者の知っている言葉とは少し違うようだ」


オレの言葉に白石は少し考え込む。


「わかった。では『国語辞典』を用意させる。まあ、しばらくゆっくりしろ。あ、それからこれ。お前のスマホだ。充電器も用意した」


白石はそう言って何かを穴に差し込んでいる。良しと言って、オレの枕元に置いた。


「ミホさんにも連絡しておいたから、使い方はミホさんに訊いてくれ」


「何から何までかたじけない」


オレがそう言うと白石は苦笑いをして部屋を出ていった。

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