妹と婚約者が私を取り合っている
ミレイの取り合い
「ミレイお姉様!一緒にお昼に行きましょう!」
「あははは。残念だったねぇ、マノン。ミレイは僕と一緒にお昼を食べるんだよ。そうだよね?ミレイ」
「いや、三人でお昼に行きましょうよ…」
それぞれのお友達の皆様も合わせると、結構な人数で行くことになるけれども。
「お姉様と二人きりがいいです!」
「僕だって君なんかと一緒に行くなんてごめんだね。ミレイ、僕を選んでくれるよね?」
「ミレイお姉様、私を選んでくださいますよね?」
「だから、三人で行きましょうよー」
結局最終的には三人でお昼に行きました。
「ミレイお姉様、こちらとても美味しいですよ。はい、あーん」
「あ、あーん」
「ミレイお姉様、美味しいですか?」
「う、うん。美味しい」
「ミレイ。これの方が美味しいよ、ほら。あーんして?」
「あ、あーん」
「ミレイ、美味しい?」
「は、はい。美味しいです」
なんだか、私の取り合いになっていませんか?結局、お昼休みが終わるまでずっとこの調子でした。
「ミレイお姉様、一緒に魔法薬研究部に行きましょう?」
「ミレイ。近くに生徒会室があるし、送っていくよ」
「結構ですわ。ミレイお姉様には、私が付いていますもの」
「それこそ信用ならないよね。ミレイは僕が送っていくから、君は一人寂しく帰宅部にでもなりなよ」
「なんですって?」
「何か文句でも?」
放課後もこの調子です。うーん、困った。
「もう、二人とも」
「さあ、一緒に行こうか。ミレイ」
フェリクス様が私の手を取り恋人繋ぎをします。それを見たマノンが負けじと反対側から恋人繋ぎをしてきます。
「ちょっと。廊下が狭くなるでしょ?その手を離しなよ」
「そちらが離せばいいだけですわ」
「うるさいな。話しかけてこないでくれないか?」
「こちらのセリフですわ!」
「もー、なんで普通に仲良く出来ないの!めっ!」
私が怒ると二人とも一瞬目を点にします。
「めっ…て…」
「可愛すぎない?」
「わかりますわ」
「だよねぇ」
その後こそこそと内緒話。実はこの二人一周回って仲が良いのでは…?
「それじゃあ、僕は生徒会があるからこれで。またね、ミレイ。マノン、ミレイのことをちゃんと守ってよ?」
「もちろんですわ。お義兄様はさっさと生徒会へ行ってくださいまし」
「はいはい」
そして生徒会へ向かうフェリクス様。
「マノン」
「はい、ミレイお姉様」
「結局フェリクス様とは仲が良いの?悪いの?」
「んー。難しい質問ですわね。お義兄様は私のことを許す日は来ないですから、そういう意味では仲良くなれる日は来ないかと。でも、お互いミレイお姉様が大好きですから、そういう意味では仲良く出来るのではないでしょうか?まあ、嫌いの割合が高いとは思いますけども」
「そっかぁ…」
つまりは少しなら仲良く出来るんだよね?なら良かった。少しずつでも仲良くなって欲しいからね。
元からこんなに仲良く出来てればなぁ




