ご飯の後には、デザート食べよう
「お父さん、お仕事早く終わったんだね」
話しかけながらキッチンの食卓テーブルに、夕御飯がたくさん並んでいるのを見て、テンション高く椅子に座るアカリ。隣にはミツキも座って、久しぶりにみんな揃って夕食の時間。嬉しそうなアカリの表情に、父親のノドカも微笑み、アカリの向かいに座る
「そう、予定が早く終わってね。一緒に食べれてよかったよ」
「私もー」
夕御飯を食べながら、三人の会話が弾んでく。楽しい会話にヒカリの事も忘れていく
「アカリ、学校はどう?もう馴れた?」
「うん。勉強も難しいけど、ルカちゃんが教えてくれるし。楽しいよ」
ご飯を食べ終え、カチャカチャとご飯の後片付けをする音と、ノドカとアカリの二人の会話を楽しむ声が、キッチンに聞こえる。テーブルには、ミツキもコーヒーを飲みながら二人の会話をボーッとしながら聞いている
「アカリ、お母さんに会えなくて寂しくない?」
「んー。寂しいけど、時々連絡くれるし、お母さんも頑張ってるから」
「もしかして、お父さん、お母さんに会ったの?」
急にテンションを高く問いかけるアカリ。嬉しそうな顔に、ちょっとノドカは困った顔になっている
「いや、連絡が来たんだよ。二人をちゃんと守りなさいって」
「えー?他には?他には?」
「アカリとミツキは元気かって。元気って言ったら喜んでいたよ」
「お父さん、今度お母さんから連絡来たら、私もお話しさせてね」
「もちろん」
楽しく話をしていると、あっという間に終わった後片付け。久しぶりに、たくさん話して機嫌の良いアカリ。ノドカも楽しそうにアカリと話しながら、冷蔵庫からケーキを取り出した。ケーキをテーブルに置いくと、アカリが更に嬉しそうな表情でケーキを見ている。三種類あるケーキを取り分けて、
「さてと、食後のデザート。みんなで食べようか」