それが、一緒にいれるためならば
「お家が残っているの?」
「うん。最近まで、カグヤさんのお母さん達が住んでいたそうだけど、引っ越して誰もいないって言ってたけど、まだあるって。スズさんのも残しているらしくて……」
二人の話を、ヒカリは聞かないふりしてアイスを食べ続けている
「ヒカリ、行ってみる?」
話しかけられて一瞬アカリを見たあと、また聞かなかったふりしてアイスを食べていく
「でも、条件があって、ユイさんやミナモ君達も一緒に行くことと、お母さん達に言うことだって。何かあったら大変だからって……」
ルカの話を、黙って聞くアカリ。ヒカリを見ながら、どうするかと悩んでいる
「今度のお休みに行ってみる?」
と、ルカが聞いても返事せずに、黙りこんでしまったアカリ。ルカも無言で返事を待っていると、ガチャと玄関の鍵が開く音が聞こえてきた
「ただいまー」
と、玄関からノドカとミツキの声が聞こえてきた。慌ててアカリの後ろに隠れるヒカリ。隠れてすぐキッチンにノドカ達が入ってきた
「あれ?ルカちゃん、体調は大丈夫?」
「はい。ご迷惑をおかけしました」
ノドカとミツキにペコリと頭を下げて謝るルカ。元気そうな様子に、ノドカがホッと胸を撫で下ろしている
「ううん。元気になってよかったよ」
ノドカとルカが話していると、うつ向いているアカリに気づいたミツキが、アカリの頭をポンっと軽く叩いた
「具合悪いなら、休んどけ」
「アカリ、体調悪いの?」
ミツキの言葉を聞いて、心配そうにアカリを見るノドカ。
二人の視線に気づいて、慌てて笑うアカリ
「ううん。大丈夫だよ……」
「夕飯はミツキと作るから、二人とも、それまで部屋で休んでて」
とノドカに言われて、少し悩むアカリ。少し顔をあげるとアカリを見て微笑んでいるノドカを見て、小さく頷いた
「うん。じゃあ、ちょっとだけ部屋で休んでくるね……」
ヒカリを隠しながら、ルカと一緒に部屋へと戻っていく。二人の後ろ姿を見て、ミツキがはぁ。と深くため息をついた
「ルカちゃん……」
部屋に戻ってすぐアカリがルカを呼ぶ。だが、黙って何も言わないアカリを、じっと見つめて待つルカ。ヒカリも二人の間にふわりと浮いて、アカリの様子を見ている
「私、行くよ。スズさんのお家。ヒカリと一緒にいれるためなら見てみたい……。いいよね。ヒカリ」
「あなたが望むなら、仕方ないわね」
とアカリに言われて、ヒカリがはぁ。とため息ついて、ベットで横になってゴロゴロとしだした
「ルカちゃんも、一緒に行ってくれる?」
不安そうなアカリに、ルカがアカリの手をぎゅっとつかんで、微笑み頷いた
「うん。もちろんだよ。一緒にスズさんのお家に行こう」




