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これくしょんブック  作者: シャオえる


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67/85

出会いは儚く悲しくて

「ヒカリ……」

 部屋の扉を開け、ヒカリを呼ぶアカリ。ベットに横になって、テレビを見ていたヒカリ。二人が早く部屋に戻ってきたことに不思議な顔をしている

「あら、どうしたの?お母さん達、もう帰っちゃたの?」

「ううん。まだいるよ。ユイさん達もさっき来て、みんなで食べてるんだけど……」

 と話ながらヒカリのそばに来ると顔を背ける。ルカに支えられ歩いてきた様子からも、ヒカリが更に不思議そうな顔になる

「そう。なら早く戻らないと……。私の分、ちゃんと残しててよ」

 とヒカリが話しても、なにも言わないアカリ。ルカがアカリの手を強くつかむと、アカリがゆっくりとルカの顔を見た。小さく頷くルカに、アカリも同じく小さく頷いて、ヒカリに話しかけた 

「あのね、お母さんが一緒にどう?って。ヒカリも一緒に食べましょうって……だから……」


 アカリがそう話すと、ヒカリが一瞬、無言になった。だがすぐ、クスッと笑ってアカリの頭をそっと撫でた

「そう……お呼ばれされたなら、行かないといけないわね。リリ達もいるの?」

「うん、もうおやつ食べてるよ」

「あら、いけない。早く行かないと全部食べられちゃうわね」



「お母さん……あの……」

 リビングに戻ると、入り口で動かないでいるアカリ。ユイ達が心配そうに見ているなか、ヒカリがアカリの横を通り、初めて見る女性のもとへとふわり浮いて向かっていく

「こんにちは。アカリの本のヒカリよ」

 二人に挨拶するヒカリ。心配そうに見ているアカリをよそに、ヒカリは楽しそうに話しかけている。ヒカリの笑顔に、ヒナタとルナも、微笑み返事をした

「こんにちは。アカリの母のヒナタです。よろしくね」

「私はルカの母のルナよ」

 二人と握手をして、微笑むヒカリ。そしてすぐアップルパイを食べに二人から離れてく。ミナモが取り分けたお皿を持って、リリ達と一緒にソファーで食べはじめたヒカリ。その様子を見ながら、ヒナタの隣に座るアカリ。ルカもルナの隣に座って、楽しそうなヒカリ達を見ている


「可愛い本ね」

「うん……」

 ヒカリ達を見ながらアカリに話すヒナタ。不安そうな顔をしているアカリをぎゅっと抱きしめた

「何か困ったら、連絡するのよ。すぐ助けに行くから」

 抱きしめられながら、隣にいるルカに目線を向けると、ルカもルナに頭を撫でて、ぎゅっと抱きしめられていた。すると、アカリ達の思いを知ってか知らずか、喧嘩をはじめたヒカリとアンズ。注意するとこなく、ただぼーっと見ているアカリ。ミナモがあたふたと喧嘩を止めている様子を見ながら、ヒナタの腕をぎゅっとつかんで、微笑むヒナタを見て、アカリも心配かけまいと、微笑み話しかける

「……大丈夫だよ。お母さん、ありがとう」

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