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これくしょんブック  作者: シャオえる


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56/85

不安な気持ちを温めて

「アカリが倒れた?」

「そう。すぐ起きたそうだけど……」

 ルカとミナモが作ったプチシューを食べながら、話をしているノドカとミツキ。アカリ達の本棚での出来事を、ミツキが不機嫌そうな顔になって、話を聞いている

「やっぱり二人を行かない方が良かったんじゃ……」

「まあ、そうかもね」

 不満そうなミツキに対し、あっけらかんと返事をするノドカ。食べ進めてたプチシューが無くなってきて、お茶を飲んでいたノドカが、ちょっと深刻な顔になって、話を続ける


「それよりも、ルカちゃんとアカリを一緒にいても大丈夫かって心配でね……」

「なんで急に?ルカちゃん、今さら家に返す気?」

 プチシューを食べながら話すミツキ。その言葉にノドカはコップを持ったまま、少し考え込む

「んー。それは、良くないからどうしようかなって。一人帰して本が来ても困るし、防犯的にもね」

「本は、ルナさんが奪い取ればいいんじゃ……」

「さすがに四冊目は、管理人に怒られちゃうよ」

 ミツキの提案に苦笑いで話し返すと、持っていたコップをテーブルに置いて、ふぅ。と小さくため息ついた

「それに、アカリもそうだけど、ルカちゃんもお互い支えあってるからね。気持ちが不安定になって、力が暴走しても困るから、一緒にいた方が良いってなってるんだけど……」


 話の途中、キッチンの入り口を見て驚いた顔をするノドカ。でもすぐ微笑んで入り口に向かって話しかけた

「二人とも、どうしたの?」

 ノドカの話の内容で、ミツキも後ろを振り向いて、アカリとルカがいることに気づいた

「うん……ちょっと眠れなくて……お腹もすいちゃって……」

 どうやら、二人の話を聞いていなかった様子のアカリとルカ。ノドカが椅子を空けると、手を繋いでゆっくりとキッチンに入って、隣同士で椅子に座る。二人とも少しぼーっとしている様子に、ノドカが心配そうな表情

「それじゃあ二人とも、なにか食べる?ミツキ、ちょっと手伝って」


 ノドカに言われて、カチャカチャと食器を出すミツキの側で、ノドカがレンジの中にコップを入れて温めはじめた。二人でご飯を作っている間に、レンジに入れていたコップの温めが終わりコップを取り出すと、まだぼーっとしながら、作っている姿を見ていたアカリとルカに、コップを渡した

「はい。みるくハチミツ。温かいうちに飲んで。気持ちが落ち着くよ」

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