不安な気持ちを温めて
「アカリが倒れた?」
「そう。すぐ起きたそうだけど……」
ルカとミナモが作ったプチシューを食べながら、話をしているノドカとミツキ。アカリ達の本棚での出来事を、ミツキが不機嫌そうな顔になって、話を聞いている
「やっぱり二人を行かない方が良かったんじゃ……」
「まあ、そうかもね」
不満そうなミツキに対し、あっけらかんと返事をするノドカ。食べ進めてたプチシューが無くなってきて、お茶を飲んでいたノドカが、ちょっと深刻な顔になって、話を続ける
「それよりも、ルカちゃんとアカリを一緒にいても大丈夫かって心配でね……」
「なんで急に?ルカちゃん、今さら家に返す気?」
プチシューを食べながら話すミツキ。その言葉にノドカはコップを持ったまま、少し考え込む
「んー。それは、良くないからどうしようかなって。一人帰して本が来ても困るし、防犯的にもね」
「本は、ルナさんが奪い取ればいいんじゃ……」
「さすがに四冊目は、管理人に怒られちゃうよ」
ミツキの提案に苦笑いで話し返すと、持っていたコップをテーブルに置いて、ふぅ。と小さくため息ついた
「それに、アカリもそうだけど、ルカちゃんもお互い支えあってるからね。気持ちが不安定になって、力が暴走しても困るから、一緒にいた方が良いってなってるんだけど……」
話の途中、キッチンの入り口を見て驚いた顔をするノドカ。でもすぐ微笑んで入り口に向かって話しかけた
「二人とも、どうしたの?」
ノドカの話の内容で、ミツキも後ろを振り向いて、アカリとルカがいることに気づいた
「うん……ちょっと眠れなくて……お腹もすいちゃって……」
どうやら、二人の話を聞いていなかった様子のアカリとルカ。ノドカが椅子を空けると、手を繋いでゆっくりとキッチンに入って、隣同士で椅子に座る。二人とも少しぼーっとしている様子に、ノドカが心配そうな表情
「それじゃあ二人とも、なにか食べる?ミツキ、ちょっと手伝って」
ノドカに言われて、カチャカチャと食器を出すミツキの側で、ノドカがレンジの中にコップを入れて温めはじめた。二人でご飯を作っている間に、レンジに入れていたコップの温めが終わりコップを取り出すと、まだぼーっとしながら、作っている姿を見ていたアカリとルカに、コップを渡した
「はい。みるくハチミツ。温かいうちに飲んで。気持ちが落ち着くよ」




