不機嫌になっても仕方ないから
「疲れたー」
「今日の授業、難しかったね」
学校帰り、疲れた様子で歩くアカリと、隣で微笑むルカ。一緒にいたヒカリもアカリの鞄から少し顔を出して、二人の話を聞いている
「学校終わったなら、おやつの時間よね」
「もー。ヒカリ、終わってすぐその話し?」
ヒカリがルカに聞いた言葉に呆れるアカリ。そんな話の途中、ふわりとルカの肩に乗って、ヒカリはまたルカにまた話しかける
「いいじゃない。ルカちゃんのお菓子は美味しいんだもの」
「そうですねー。今日は……」
ルカが何を作ろうか考えはじめた時、アカリの携帯電話が鳴った
「あれ?ユイさんからだ……」
「学校お疲れさま。中へどうぞ」
「お疲れさまです。アカリさん、ルカさん」
待ち合わせ場所のユイの家に着くと、ユイとミナモが出迎えに出てきた
「こんにちは。今日はどうしたんですか?」
「んー、ちょっとね。二人に用があってね……」
リビングに案内され、話をしながらソファーに座るアカリとルカ。ユイはアカリの向かいのソファー座り、ミナモは二人にお茶を配ってルカの隣に座って、ちょっと一息
「今日は機嫌が良さそうね」
ヒカリはユイと一緒のソファーに座って、お茶を飲んでいたリリとモナカに、アカリとルカの間に座って、お茶を飲む
「そっちこそ。ルカちゃんのおやつは私が決めるから」
「あなた達。おやつの話し以外しないの?」
会って早々、言い合う二人に、はぁ。とため息ついたモナカ。そんな三人に気づいたユイが声をかける
「ほらほら、喧嘩しないで、もう行くよ」
来てすぐ出掛けると言うユイに、アカリとルカが戸惑いの表情。二人見合った後、視線はうーんと、背伸びしているユイに向ける
「えっと……。ユイさん、どこに行くんですか?」
「ヒカリの本棚。見たことないでしょ?」
ユイからの提案に驚くアカリとルカ。ヒカリもユイの方に振り向いて、すぐリリとモナカを睨んでまた、三人で騒ぎはじめた
「ヒカリの本棚ですか?そんなのがあるんですか?」
うるさいヒカリ達を無視して、ユイとの話を続けるアカリ。
「もちろん。ルカちゃんも入っていいって許可もらったから行くよ」
「何で行くのよ……」
不機嫌そうにリリとモナカに聞くヒカリ。そのヒカリの表情を見てリリが不敵に笑う
「そりゃあ、アカリちゃんにあなたと離れさせるためよ」
「アカリちゃんやルカちゃんに、これ以上悲しい思いをさせないためにもね」
モナカも頷いて話すと、ヒカリがアカリ達の方を見ると、もう出掛ける準備を始めていた。それを見て、はぁ。と大きくため息をついた
「……仕方ないわね。アカリと離れるつもりはないけれど、行ってみましょうか」




