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これくしょんブック  作者: シャオえる


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51/85

不機嫌になっても仕方ないから

「疲れたー」

「今日の授業、難しかったね」

 学校帰り、疲れた様子で歩くアカリと、隣で微笑むルカ。一緒にいたヒカリもアカリの鞄から少し顔を出して、二人の話を聞いている

「学校終わったなら、おやつの時間よね」

「もー。ヒカリ、終わってすぐその話し?」

 ヒカリがルカに聞いた言葉に呆れるアカリ。そんな話の途中、ふわりとルカの肩に乗って、ヒカリはまたルカにまた話しかける

「いいじゃない。ルカちゃんのお菓子は美味しいんだもの」

「そうですねー。今日は……」

 ルカが何を作ろうか考えはじめた時、アカリの携帯電話が鳴った

「あれ?ユイさんからだ……」




「学校お疲れさま。中へどうぞ」

「お疲れさまです。アカリさん、ルカさん」

 待ち合わせ場所のユイの家に着くと、ユイとミナモが出迎えに出てきた

「こんにちは。今日はどうしたんですか?」

「んー、ちょっとね。二人に用があってね……」

 リビングに案内され、話をしながらソファーに座るアカリとルカ。ユイはアカリの向かいのソファー座り、ミナモは二人にお茶を配ってルカの隣に座って、ちょっと一息


「今日は機嫌が良さそうね」

 ヒカリはユイと一緒のソファーに座って、お茶を飲んでいたリリとモナカに、アカリとルカの間に座って、お茶を飲む

「そっちこそ。ルカちゃんのおやつは私が決めるから」

「あなた達。おやつの話し以外しないの?」

 会って早々、言い合う二人に、はぁ。とため息ついたモナカ。そんな三人に気づいたユイが声をかける


「ほらほら、喧嘩しないで、もう行くよ」 

 来てすぐ出掛けると言うユイに、アカリとルカが戸惑いの表情。二人見合った後、視線はうーんと、背伸びしているユイに向ける

「えっと……。ユイさん、どこに行くんですか?」

「ヒカリの本棚。見たことないでしょ?」

 ユイからの提案に驚くアカリとルカ。ヒカリもユイの方に振り向いて、すぐリリとモナカを睨んでまた、三人で騒ぎはじめた

「ヒカリの本棚ですか?そんなのがあるんですか?」

 うるさいヒカリ達を無視して、ユイとの話を続けるアカリ。

「もちろん。ルカちゃんも入っていいって許可もらったから行くよ」



「何で行くのよ……」

 不機嫌そうにリリとモナカに聞くヒカリ。そのヒカリの表情を見てリリが不敵に笑う

「そりゃあ、アカリちゃんにあなたと離れさせるためよ」

「アカリちゃんやルカちゃんに、これ以上悲しい思いをさせないためにもね」

 モナカも頷いて話すと、ヒカリがアカリ達の方を見ると、もう出掛ける準備を始めていた。それを見て、はぁ。と大きくため息をついた

「……仕方ないわね。アカリと離れるつもりはないけれど、行ってみましょうか」

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