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これくしょんブック  作者: シャオえる


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43/85

遅れる前に話し合い

「学校遅れる!」

 寝坊して朝から一人騒がしく、学校へ行く準備をするアカリ。とっくに準備を終えているルカとヒカリは、ベットに座って、その様子を見ている

「よく寝てたもんね。アカリちゃん」

「本当……。二人かがりでも起きないなんて、やっぱり魔力の影響かしら?」

 そんな二人の話を横目に、やっと制服に着替え終えたアカリがルカの前に立つ

「ルカちゃん、制服どう?」

「大丈夫。体調はどう?」

 と話ながら、背を向けているアカリの制服の袖をちょっと引っ張って、制服のシワを伸ばし直すと、背中をポンっと軽く叩くと、アカリがクルリとルカの前に向き直ると、突然ぎゅっと抱きついた

「元気!ありがとう。ルカちゃん」



「お父さん、お兄ちゃん。おはよう!」

「おはようございます」

 キッチンにいた二人に挨拶をするアカリとルカ。静かだったキッチンに、二人の明るい声が響く

「おはよう。元気そうだね。良かった」

 アカリの着替える時のドタバタと騒がしかった音を聞いて、二人分の朝食の準備をしていたノドカと、食事中のミツキ。その向かいにアカリが座って、ノドカに微笑む

「うん。今日は学校行けるよ」

 ルカもアカリの隣に座って、朝食のサンドイッチを頬張る。ノドカもミツキの隣に座って、みんなで食べていると、アカリがカグヤがいないことに気づいた

「あれ?あの人は?」

「朝早くから出たみたいだよ」

「……そっか」

 アカリの疑問に答えるノドカと、それを聞いてまたサンドイッチを食べ始めるアカリ。また四人の会話が楽しく続いていると、ノドカがリビングにある時計を見て、まだ食べていたアカリとルカに話しかける

「ほら。二人とも、のんびりしてたら遅刻するよ」





「行ってきます!」

 手を繋いで走って学校へ向かうアカリとルカ。玄関で二人に手を振って見送っているノドカの後ろで、ミツキも学校へ向かうため、靴を履いている

「……行ってきます」

 と、テンション低めでノドカの横を通って家を出るミツキ。離れてくその後ろ姿を見て、ノドカが呼び止める

「ミツキ、ちょっと待って」

 声を聞いて足を止めるミツキ。ノドカの方に振り返る


「今日、ヒナタの所に行くんだけど……」

 話始めた内容に、ミツキがなにか思い出した表情をする

「そういえば、母さん帰ってくるんだっけ……」

「そう。ルナ君の荷物を取りにだけどね。一日だけ帰ってくるんだけど……。僕がいない間、悪いけど二人に何かあったら助けてあげてね」

 微笑み話すノドカに、ミツキがはぁ。とため息つく

「まあ、出来る限りは……」

 少し不安で渋い顔をするミツキに、ノドカ笑って背中をポンっと押す

「それじゃ、頑張って学校行ってらっしゃい」

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