気まずい夕御飯
「ど……どうしよう……あの時会った人だよね?」
「う、うん。多分同じ人だと思う……」
アカリの部屋に戻るなり、慌てふためくアカリとルカ。その様子を横目に、鞄からやっと出られたヒカリがベットの上で、寝そべっている
「ユイさんに知らせるべきかな?」
急いで鞄から携帯電話を取り出すアカリ。騒がしく落ち着かない二人に、体を休めずにいたヒカリが体を起こして、はぁ。とため息ついた
「今、ユイを呼んだって、何も解決しないわよ。それに、お父さん達もいるのに呼んでなんて言うの」
「で、でも……」
ベットに座って、どうしようかとまた悩み始める二人。枕元では、ヒカリが体を休ませようと、また横になっている
「二人とも、ご飯出来たよ!」
「あっ、はいっ!」
ノドカの声に、返事をしてパタパタと足音をたてて部屋を出ていったアカリとルカ。部屋に一人残されたヒカリ。急に静かになった部屋で、またゆっくりと体を起こすと、窓から暗くなってきた外を見て、少し寂しげな表情で一人呟いた
「……会いに来てくれたのかしら。変わらないわね」
「二人とも、味はどう?」
ちょっと静かな夕御飯。妙に緊張感があるなか、ノドカがアカリとルカに話しかける
「カレー美味しいよ。ねっ、ルカちゃん」
「はい。とても美味しいです」
どこかぎこちなく答えるアカリと、微笑み答えるルカ。そんな二人を見て、今度はノドカの左斜め前に座っているカグヤの方を見る
「良かった。二人が作ったプリンも楽しみだね、カグヤ君」
「……ああ」
ノドカの問いかけにカレーを食べながら静かに答えるカグヤ。また静かになってはぁ。とため息ついたミツキの声がよく響く
「これからカグヤ君、ちょくちょく遊びに来るから、みんなよろしくね」
とノドカが言うとアカリが小さく頷いて、またご飯を食べ始めてく
「……ごちそうさま」
カレーとプリンを食べ終えて、みんなでお茶を飲んで、ちょっと一息。カグヤがいるのも、ちょっと慣れてきて、会話が少しずつ増えていく
「明日から学校行くよ。もうお片付けもほとんど終わったし」
「そっか。でも、体調は大丈夫そう?」
アカリの言葉を聞いて不安そうに聞くノドカ。心配かけまいと、明るく答える
「うん。ルカちゃん隣の席だし。何かあっても多分大丈夫だよ」
と言いながらルカの方を向くと、微笑み頷くルカ。そんな二人を見て、安心してノドカもふふっと微笑む
「それじゃ早く寝ないとね。片付けはするから、もう部屋で休むといいよ」




