不思議なお願い事
「おはよう!今日のおやつは?」
ドタバタと騒がしくルカの家にやって来たユイやミナモ達。キッチンでおやつを作っているルカのもとに走っていく
「おはようごさいます。今日はプリンにしようかと……」
「来て早々、おやつの話なの?」
騒がしさにクスッと微笑むルカと呆れるヒカリ。ユイ達を迎え入れていたアカリもキッチンに入って、またプリン作りを始めてく。引っ越しの片付けの手伝いをせず、リビングくつろぐミナモやモナカ達を見ながら、楽しく賑やかにプリン作りが進んで、もうすぐ終わりそうな頃、アカリがポツリと呟いた
「私もルカちゃんみたいに、美味しいご飯やお菓子が作れたらなぁ……」
ルカがプリンを型に流し入れている姿を見ながら、呟いたアカリの言葉に、ヒカリが反応して本になった
「えっ?何で?」
アカリが戸惑っていると、ちょうど見ていた二人の様子をユイが呆れながらアカリに聞いてきた
「何?ヒカリでお菓子作ろうとしてるの?」
「えっ……ヒカリで?」
戸惑っている間もアカリの目の前でページを書き進めてくヒカリ。意図しない出来事に慌てふためくアカリ。だが書くことは止められず、本の状態のヒカリがアカリの手元にそっと戻ってきた
「でも、そんなこと出来るんですか?」
「そりゃあ、出来るでしょ。だってね……」
ルカの質問に、指を指して答えるユイ。指差す先ではアカリのそばに置いていた、まだまだたくさん残っているプリン生地が入ったボウルが、ふわふわと浮いていた
「じゃあ、カグヤ君お願いしていい?」
その頃、アカリの家の前では、不穏な雰囲気が漂う中、ノドカとカグヤが睨みあっていた
「ダメだと言えばどうなる?」
「うーん……ちょっと困っちゃうかな」
カグヤの問いかけに、ちょっと苦笑いで答えるノドカ。しばらく睨みあいが続いていると、突然ノドカが何かを思い出した表情をした
「そういえば確か、ミツキとカグヤ君、同い年でしょ?仲良くなれるだろうし。いい話じゃない?」
「そういう問題じゃ……」
楽しそうに話すノドカにカグヤが反論をしようとした時、二人のもとに、誰かが近づく足音が聞こえてきた
「……父さん、何してんの?」
早めに学校が終わって帰宅したミツキが、家の前にいた二人を見かけて声をかける
「お帰り。ちょうどよかった」
とミツキに言うと、カグヤを残して家の玄関へと一人歩いてくノドカ。何が起こったか分からないままのミツキと、不機嫌なカグヤ。玄関の扉を開けてミツキを見ると、結局何が起きてるのか理解できず、ぼーっとしている姿を見てクスッと微笑み、話しかける
「ミツキちょっと悪いけど、カグヤ君としばらく話しててくれる?」




