機嫌の良い朝は、誰かに会う日
「どうしよう……起きない……」
「寝坊なだけでしょ。早く起こさないと」
朝、目覚まし時計が鳴り続け、ルカとヒカリが目を覚ましていたが、アカリだけがまだ眠っていた
「アカリちゃん!起きて!朝だよ!」
何度か体を揺すって起こすルカ。目覚まし時計の音と揺らされて、やっとうっすらと目を開けた
「ルカちゃん……おはよう……もうちょっと……眠る」
「ダメだよ!学校遅れるよ!」
「おはよう。今日は起きれたんだね」
朝御飯を作っていたノドカ。準備をするためバタバタと騒がしかった二人がキッチンに来て、ホッとした様子で声をかける
「う、うん。ルカちゃんが起こしてくれたから……」
苦笑いで答えるアカリ。ルカと一緒に椅子に座って用意されていたパンを一口かじると、兄のミツキが家に居る気配がないのに気づく
「あれ?お兄ちゃんは?」
「もう出たよ。今日はちょっと遅くなるって」
「そっか……」
会えなくてちょっとしょんぼりアカリを見ながら、二人の向かいにノドカが座ってクスッと笑う
「ほら二人とも、ゆっくり食べていたら遅刻するよ」
「アカリちゃん、体調どう?眠たい?」
「ううん。朝御飯たくさん食べたし、天気も良いし。元気だよ」
二人仲良く学校へ向かうアカリとルカ。今日は眠くもなく
、隣にルカもいて機嫌の良いアカリは、うーんと背伸びをして深呼吸する
「今日から、もう眠り続けることはないと思うから大丈夫よ」
「……ヒカリ。また来たの?」
アカリのリュックから顔を出して話しかけてきたヒカリ。部屋にいたと思っていたアカリは、呆れた声でヒカリに話しかける
「そうよ。何が起こるか分からないからね」
「えー?何も起こらないよ……」
そう思い話していると、突然足を止めてキョロキョロと辺りを見渡し始めた
「どうしたの?」
ルカも足を止めて、アカリに側によって話しかける
「なんか……変な感じしない?」
とアカリに言われて、ルカも辺りを見渡すが何も感じない。すると、リュックにいたヒカリが出てきて、二人の間に来ると空に指差した
「アカリ……」
指差す方に二人が目を向けると、二人の真上、空に浮いた知らない人影。視線に気づいたその人がアカリ達を見て、ニヤリと笑う
「本を持ってるのか……なら手合わせ願おうか」




