思いはすれ違わないように
「二人とも、お帰り」
アカリ達が家につくと、仕事を終え帰宅していたノドカが、キッチンで料理をしていた
「お父さん……」
ノドカの顔を見て小さな声で呼ぶアカリ。リビングで動かない二人にノドカがニッコリと微笑んで料理中の手を止めて、二人の元に駆け寄る
「どこか行ってたの?体調は大丈夫?」
「……う、うん」
少し屈んでアカリの目線に合わせて聞いてくるノドカに、苦笑いで返事をするアカリ。隣にいるルカがアカリの手をぎゅっとつかんで、ノドカに話しかけた
「ごめんなさい。私の着替えを取りに、一緒に家に帰ってて……」
「……そっか。それじゃ二人とも夕御飯までゆっくり休んでて」
あたふたと伝えるルカにノドカが二人に微笑むと、ポンッと軽くアカリの背中を押してまた微笑み、部屋に戻るよう諭すと、二人で手を繋いだまま部屋へと戻ってく
「今日の夕御飯は何かしらね?」
部屋に戻ると、アカリの鞄から出てきたヒカリがご機嫌で夕御飯のことを話していると、アカリが無言でベットに横になった。アカリの隣にルカが来て、うつ伏せになっているアカリの背中をそっと触れた
「アカリちゃん。どうしたの?」
「……なんでもないよ」
心配そうなルカの声に、顔をあげてルカとヒカリの顔を見る
「ルカちゃん。一緒に居てくれてありがとう。迷惑かけちゃうけどよろしくね」
「ううん。私こそ、これからもよろしくね」
微笑むルカを見てアカリも微笑んでいると、二人の間にヒカリが入ってきた
「そうねー。私も毎日ルカちゃんのお菓子食べれるなんて嬉しいわ」
ヒカリの言葉に、アカリとルカがクスッと笑う
「もー、ヒカリは変わらないね」
「どうしたの?リリ」
最後の一個のスコーンを食べながら、部屋の窓から外を見ているリリに話しかけるユイ
「ユイはあの二人どう思う?」
「アカリちゃんとルカちゃん?そうだね、こんな本の世界に巻き込むのは可哀想とは思うけど、仕方ないのかなって思うけどね」
リリと話ながら食べ終えお腹一杯になって、ふぅ。と一息。ユイの話を聞いたリリは、今度はミナモの隣にいるモナカに話しかけた
「ねぇ、モナカは誰かに言われてここに来たの?」
「……ちょっと違うわ。誰かの望みでここに来たの」
と言うと、ユイのベットで寝ていたミナモを起こして帰ろうとするモナカ。寝ぼけているミナモは乗れるほどの大きな本になったモナカに乗り、ウトウトと眠りそうになりながら帰ってく
「それじゃ帰るわね。美味しいお菓子ありがとうね」




