表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これくしょんブック  作者: シャオえる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/85

二人が一緒にいる理由

「で、ここに呼んだ理由は?」

 ユラが部屋を出ると、気持ちを切り替え、ユイとリリに真剣な表情で聞くヒカリ。その話を聞きながら、お茶を一口飲むと、ユイがアカリの方に目を向ける


「アカリちゃん」

「はっ、はい!」

 ユイに急に話しかけられて、飲んでいたお茶をこぼしそうになって慌てるアカリに対し、ユイとリリは笑うことなく、アカリを見つめている

「どうして、本が……ヒカリが来た理由分かる?」

「いえ、あまりは……。ヒカリは私が望んだからって言ってたけれど」

 ユイからの質問にアカリが恐る恐る答えると、不穏な雰囲気が部屋に流れる

「……本が来る理由は、願いが一緒というのがあるの」

「そして、本を書くという力がある者。もちろんこの二つ以外にも他にも理由はあるけれど……」

 ユイの言葉に続いてリリが語る。しばらく無言の時間が続いて、またゆっくりとユイが話始めた

「アカリちゃんが、強い力があるというのは分かる。けど、どうして無限に近い本があるのに、ヒカリなんて本を選んだの?」

 ユイの言葉に、ヒカリを見るアカリ。お茶を飲んでいたヒカリ。視線に気づいて一瞬見たあと、何も知らないふりしてまたお茶を飲み始める


「ヒカリは……」

「ストップ。これ以上話したら面白くないわ」

 ユイの話を黙って聞いていたヒカリが、ユイの話を突然止めた。睨むユイに対し、お茶を飲んで余裕の表情のヒカリ。ユイが大きく、はぁ。とため息ついて、またアカリの方を見る

「本を書き終えると、本か書いた者の願いが叶うの」

 再び語り始めたユイ。二人の様子を見ていたアカリが、ちょっと怯えつつ話を聞いている

「叶わない可能性もあるけれど、大体はどちらかの願いが叶うようになっているの」

 リリも語り始めると、どことなく部屋の雰囲気が重くなっていく

「だから、あなたの願いがなんだったのか、書き終ったらどうなるか、よく考えてヒカリという本を書いてほしいの」

 ユイの話にうつ向いて黙ってしまったアカリ。ルカが手を握って、不安そうに見守っている


「ちなみにユイは、私とずっといることを願っているのよ。だから、もう何年も一緒にいるわね。ねっユイ」

 と言うと、リリがユイに寄り添う。右肩にいたリリを優しくつかんで、リリをぎゅっと抱きしめると、ユイが優しい表情になった

「本を書き終えると、本当はまた新たな本を書く者の所に行くんだけど、私が一緒にいたいって願ったから、また戻って、また書いて……をずっと繰り返しているの」

 ユイが話ながらリリを見つめると、二人見つめ合ってクスッと笑う。アカリとルカが二人の様子を見て、緊張感がちょっとだけほぐれて、二人も微笑む


「さてと、良い話で一旦話が終わったところで……」

 リリを抱きしめたまま、スクッと立ち上がるユイ。側でユイを見ているアカリとルカを見て、ニコッと笑う

「二人に美味しいお菓子を作ってもらおうかな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ