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誰かのヒーロー  作者: カバン
第一章 変化
1/13

小鳥遊 雄大―1

意外な展開に出来るよう努力します。

種類はエスエフで一応ホラーも入ってるかも?しれません。

入っていてもいなくても気にせずたのしんでいただけたら有難いです。

少しの残酷描写が含まれておりますので無理な方は見ないでおいてください。


俺はこれからどうしたらいいんだ?


市街地から少し離れた珈琲店。高校生が暇を潰すためにくるにはもってこいの場所だと思う。

そこのマスターは髭を蓄えた白髪のご老人で、落ちついた雰囲気のある気品漂う人だ。

木造の作りが自然の空気を感じさせ窓際では外の青々しい自然を見てコーヒーを堪能出来る。

だが、そんな雰囲気にうっとりすることなく、逆に苛立ちを見せ、時に膝をゆらした。

コーヒーを口に含み、頭に上った血を冷まそうと落ち着かせる。

彼小鳥遊 雄大 (たかなし ゆうだい)は毎日イライラしているわけではない。ここの従業員である黒髪の若い二十代前後の女性のウエイトレスがトレイをかかえながら小鳥遊にちらちらと視線を送る。

ウエイトレスはマスターにこそこそ話しかける。


「今日のあの子、どうしたんでしょうね。いつもいるにお友達と一緒じゃないですね。」


「そうだね。どうやらあの眼鏡の青年はいないみたいだね」


マスター達の声は小鳥遊以外の客がいない為、当然聞こえていたが小鳥遊は頭の中で別のことを必死に考えていた。


カランカラン。


店の扉が開き入ってきたお客にウエイトレスの女性が挨拶し、席に案内しようとする。しかし、お客はそれを無視でマスターのもとまでゆっくり歩いていった。


「お客様、どうなさいましたか?」


マスターがコップを吹きながら聞くと黒ずくめの男は黒の背広の懐から黒い拳銃を出した。

ひゃ!とウエイトレスがトレイをおとし、固まった。

マスクをつけ黒の帽子、黒のサングラスで顔がわからないが背が高い男は拳銃をマスターに突きつけカウンターに飛び乗った。


「おい、金を出せ!この袋に詰めろ!」


男は荒々しい声で黒いビニール袋をつき出した。

そして、周りを見渡しウエイトレスに拳銃を向け、手を頭の上に乗せうつ伏せになるよう指示した。小鳥遊にたいしても同様でカウンターの近くまで来させ、ウエイトレスの横でうつ伏せにさせた。


「さぁ早く詰めろ!あと、何かしようとしたらこのじいさんを撃つからな!」


ウエイトレスは小さく悲鳴を漏らした。

なんだこのじょうきょうは…

小鳥遊は目線だけを動かして男を見た。男の手は包帯をぐるぐるにまいてあって、片手で拳銃をかまえその包帯の手で黒いビニール袋を掴んでいた。

怪我してるのか?

そんな思想を浮かべていると男はカウンターから降りて席についた。


「食い物だせ!早くしろ」


そういって男はマスクを外した。

その口元には見覚えがある。昔ナイフで切った傷が顎先から唇にかけて亀裂が入っている。この傷は小鳥遊がよく知っている友人だ。


「北条、お前なのか?」

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