アイツという存在
アイツは
この汚れた世界を見てこう言った。
「俺がこの世界を変えてやる。」
その,美しい姿が目から・脳裏から離れない。
そしてアイツは旅立った。
その美しい姿を僕に残したまま・・・
あれから
4年が
過ぎました。
アイツは
何をしているのか
解りません。
そして
アイツも
僕が
何をしているかなんて
知らないでしょう。
けれど
お互い
大切なものを
守る為に
戦っている事だけは
解っています。
それが,僕とアイツを繋ぐ絆だから・・・。
アイツの後姿が
4年経っても
離れません。
きっときっと
何年経っても
何十年が経っても
何百年が経っても
離れる事も
忘れる事も
ないでしょう。
・・・あれから4年が経っています。
お互いが
「好き」
という気持ちを
交わす事無く
離れていきました。
それは
孤独のような
悲しみのような
怒りのような
複雑な心です。
そして
この心は
アイツが再び現れる
その日まで
決して
解かれる事の無い
呪縛にも似たもの。
僕等は
出会って
一体何年が
過ぎていったのかなんて
数える暇も無いほど
季節が幾つ通り過ぎたなんて
知らないまま
今日まで生きてきました。
それでも
もしもまた季節が
僕等を包んでくれるのならば
僕等は
また共に生きる事を
誓います。
そして
世界は
変わった。
それは
アイツが言っていた通りの世界で
僕はもうアイツが
僕の下へ戻って来ない事と
僕の手が届かない所へ行ってしまった事と
・・・一生僕等が共に生きれない事を
悟った。
アイツは,
大切なものを
守る為に
戦って
戦って
そして
全てを守り通した。
だから
もう僕は
君が戻って来ない事を
悟ってしまった。
アイツは
自分の夢を
叶えたのに
それが
僕にとっても
幸せだったはずなのに
どうして
今,僕は一人ぼっちなんですか?
教えて・・・
実はこれ,「世界は変わった」以外全て実話なんです。アイツはまだ世界を変えていないけれどいつの日かきっと・・・ってアタシは信じています・・・。