朝起きたら俺の上には女の子!??
ちょっと練習用に投稿してみました。へたくそな文章ですが、楽しんでもらえると幸いです。
早朝いつもより早く起きた俺は、今この状況をどう対処していいのかわからない。誰か教えてくれと言いたい。
俺は一人暮らしの高校生、名前は星常海斗。親は仕事で海外を転々としているので、日本の高校通ってる俺は、アパートに一人暮らしなのだ。本当は俺も親について行くべきだったかもしれないのだが、今の高校から離れたくないとゆうか、友達が変わるのがやだとゆうか、ぶっちゃけ面倒くさかった。
それは置いといて。この状況をどうにかしなければ・・・・
「・・・・・」
「・・・・・」
どんな状況かというと、簡単だ。ベッドで俺は横になっているのだが、その上に女の子が座っているのだ。それも飛びっきりの可愛い子。
長いストレートの金髪は腰の辺りまで延びていて、青い瞳は透き通るように蒼い。抱きついたら壊れてしまいそうな華奢な身体は、なんか守ってあげたくなるような・・・・保護欲を刺激される。
「・・・・・」
「・・・・・」
で、その娘と目がさっきから合っている、のだが互いに固まってしまっている。すると少女が口を開いた。
「・・・起きた?」
「う、うん」
「・・・そう」
会話終了。俺が起きたのがわかったのなら降りてほしいのだが、そのままジーッと俺を見たまま動かない。とりあえず降りてもらおうとしよう。
「えっと・・・・とりあえず、降りてくれないかな?このままじゃ何もできないし。」
少女は頷くと、俺の上から降りてベットに正座した。俺は上半身を起こし、未だ寝ぼけている頭をフル回転させ今の状況を整理する。
「あ〜、君は誰?」
「名前?私の名前はレイナ」
素直に少女は答えてくれる。
「じゃあ、レイナちゃん。君はなんで俺の部屋に、しかも俺の上に座っていたんだ?」
家には鍵も掛けているのでどっから入ったのかも謎だ。
俺の質問にレイナと名乗る少女は、少し唸っていたが、わからないと言い、頭をフルフルと横に振る。
「というと、ここになんでいるのか全然わからないの?」
レイナはコクリと頷き、
「いつのまにかここにいて、君の上で寝てた。そして、目が覚めてどうしようかと思っていたら君が目を覚ました」
まるで他人ごとのように淡々と言う。
ちょっと待てよ?とゆうことは、俺が起きるまで俺の上にいて、俺の寝顔を見ていたとゆうことか?
なんか無性に恥ずかしくなり、右手で目を隠し、ため息をつく。おそらく今の俺の顔は赤くなっているだろう。 朝から恥ずかしい思いをした俺のことを知らずにレイナはところで、と声を掛けてきた。
「ところで、君はなんと言うのですか?」「うぇ?」
いきなりだったので変な声をあげてしまった。
「だから、名前。あなたの名前です」
そう言えば言っていなかった。
「俺の名前は星常海斗。海斗でいいよ」
「なるほど海斗ですか、じゃあ私のこともレイナでいいです」
「あ、ああ、わかった」
俺が曖昧な返事をすると、ふむと一度レイナは頷き、続けた。
「ところで海斗」
「な、なに?」
レイナはピッとある方向を指差した。
「さっきからピッピなってる物はなにですか?」
海斗はレイナが指を差す方を向いた。
「げっ!?」
そこには設定した時間より30分以上すぎた目覚まし時計があった。
アルセイア学園
「あーやってしまった・・・・」
俺は学生なので平日には当然学校がある。いつも遅刻をしないように目覚ましを設定しているのだが、レイナの件で、急いだのだが結局大幅に遅刻してしまった。
その遅刻の原因となったレイナは、とりあえず俺の家にいるように言っておいた。帰ったらどうにかしないとな・・・・
ダラーっと机に伏していると、上から声がした。
「もう、どうしたの海斗?珍しく遅刻して来るし、さっきからあーとかうーとか唸ってて」
腰に手を当てて呆れたように声をかけてきたのは長い黒髪を後ろで縛っている女子だった。俺が最も仲がいいクラスメイト、清水葵だ。こいつとは小さい頃からの幼なじみで、俺のアパートの近くに住んでいる。子供の頃にはよく遊んでいた。
「朝から色々あったんだよ。ほっといてくれ」
朝の出来事のせいで疲れ切っている俺は、声をかけられて一度顔を上げたが、葵だとわかるとそのまま再び机に伏した。
「ふ〜ん。朝からなにがあったの?海斗のお父さんとお母さんは海外にいるはずだよね?寝坊でもしたの?」
「えっとー、俺のベッドに女の子が・・・・」
俺はここまで言ってハッとした。しかし、もう手遅れにだった。冷や汗がダラダラ出てくる、そして恐る恐る顔を上げるとそこには顔を真っ赤にして怒りを表にした葵が立っていた。
両手を握りしめ歯をギリギリと噛み締めている。
葵はなぜか俺が女の子と喋ったりしているだけで睨みつけてくる。触れたりするものなら、その場は何もしてこないにしても後で何をされるかわからない。
そして俺は、今まさに殺されてもおかしくない発言をしてしまった。
「か〜い〜と〜・・・その話・・・詳しく聞かせてくれないかな?」
葵は笑顔だった。がしかし、目が笑っていない。身の危険を感じながら俺は正直に言った。
「ええと、だから起きたら俺の上に、知らない女の子がいて・・・」
「知らない子が勝手に人ん家に入るわけないでしょ!?バカッ!!」
思い切り殴られた。顔面が机にそのままぶつかる。
「ちょッ・・・マジで痛い・・・・」
「朝から海斗が変なこと言うからでしょ!!」
「本当だって!朝起きたら俺の上にいたんだって!」
「そんなわけないでしょッ!・・・・ってもしかして、海斗あんた、誰もいない家に女の子連れて・・・・」
「ちょッ!?ちょっと待てッ!そんなこと誰も言ってないだろ!?うわッ!?ほかのみんなもそんな目で俺を見るなッ!!!」
葵と俺の会話がうるさかったせいか、いつのまにかクラスメイト全員が俺たちに注目していた。そして俺を見る男子達は今にも飛びかかってきそうな血相で睨みつけ、女子は汚物を見るような視線を送ってきていた。
「海斗のバカッ!変態ッ!!!」
「ぐあッ!」
葵は履いていた革靴で俺の頭をもう一度叩くと、顔を真っ赤にしたまま席にズカズカと戻った。
そして俺は一日中クラス内で冷たい視線を浴び続けることになったのは言うまでもない。