「試験」
超ーーーーーーー久しぶりーーーーー!
「さて、今日から君の居場所はここだ、と言ったが、あれは嘘だ」
僕は衝撃的なことを翠綺から聞かされる。
「ウワー>>>」なぜか洞窟で落ちたようなエコーがかかる。
「え、え、どういうこと?」 「エコーが?嘘の方?」
「どっちも」
「あっそ、エコーは知らんけど、試験なしにMARSに入れると思う?面接は免除してあげる」
後日、いつのまにか僕の家の荷物が送られてきた。
「あの?なぜにワイの荷物がここに?」
「アーハハ!何言ってんだ君がここに住むから!それだけだ!」
翠綺は僕の顔を見るなり真面目な顔をし、こう言った。
「なぁ廻、君の世間での扱いはどうなっているか分かるか?」
「え、いや…分かんないです」
雰囲気に威圧され、少し敬語で答えてしまう
「死んでるんだ、君はあの高校の入学式の日、魔物に殺された事になっている、他の皆んな、先輩にやクラスメートになるはずだった人と、担任や教科担当になるはずだった教師と一緒に、ね。」
衝撃のことを聞かされた
僕は表向きには死んでいる存在らしい
「僕に家族はいない、つまり遺族はいないが、他の連中の対応は?」
「………できれば言いたくなかったのだが、我々の組織には記憶を操作できる人物がいる、遺族には魔物によって死んだ身内の記憶を消さしてもらう、後日通帳にはお金が増えている、胸糞悪いがこうするしかないのだ」
「なぜそんなことをする?!」
「こうするしかないのだ、隠蔽や情報操作をしなければこの国には何が起こると思う?混乱だ」
「君が頑張ればそのようなことをしなくても済むんだ」
僕は黙る事しかできず、ただ翠綺さんの後ろをついて行くことしかできなかった
(自分が下手したら殺されることや、戸籍上死んでいること以上に他人に関心を向ける、この組織(MARS)に欲しい逸材だな。しかしそれが強みにもなるしアッサリと死ぬ原因にもなりうる)
僕は黙ってついて行く事しかできず、ある部屋に着く
その扉には「空気のような存在。黙って通り過ぎろ。」
とぶら下げられている
中に入るとザ・事務室といった洋室、椅子を窓側にし扉を向いていて、アンティークな椅子、机、本棚
翠綺はライターを取り出して火をつける
「入、入団試験?!」
「ん?」
「あ、いえ、試験てライターの火を消さないとかなのかと…」
彼女は手紙を燃やす
「これは、一言で言うと君にとって不愉快な内容だ、死刑の通知とかね」
「なるほど?」僕は分かったような分からないような返事をする
「それはいいとして、さっきも言ったように試験に受からなければ本ン当〜に君、死刑ね。あと試験は年に3回しかないから今回の機会を逃したても死刑ね」
固唾を飲み込む
「試験の内容は?」
「簡単、君たち受験者を無人島に連れていくそこでサバイバルをしてもらう
そこで魔物を倒すと貰えるポイントが高い上位3人が合格になる」
「僕たち、受験者?」
「そう、我々は能力がある人を個人的にスカウトもしている、かなり高給でいいよー、死ぬけど」
最後ので一気にブラック確定
でも、もし受かったのなら高給か………
「まあいい、けど君の能力はまだまだ直感でやってる点があるから、教師をつけようと思う。入ってくれ」
扉を開け、剣を腰に携えた女性が入ってくる
「私は帆風 龍美よろしくね」
整った顔、目と髪が緑色をしている
「初対面で私を見たときは見惚れなかったのに帆風先生にはうっとりとするじゃないか?え?」
(ちょっと、辞めていただきたい。翠綺さんも顔はいいけど、初対面で殺しに来たし………)
「さて、いいお知らせと悪いお知らせ、どっちから聞く?」
「じゃ、いい方で」
「オーケー、おめでとう廻くん、合格発表を見れる時期は早いぞー」
「え?それて………」
「そんでもって悪い方が、試験日が近いから返事を『レンジャー』にしなくちゃいけないかも」
「はぁーー?!」
*
「はぁ、はぁ、死〜ぬ〜」
今何をしてるかって?ただの走り込みだよ、ただの山道20Km、ただの
(ツラい)
「もぐもぐ、むぐ!オェ」
今何してるかって?昼食とってんだよ、7分で。白飯に汁掛けて不味いのなんの
(ちょーツラい)
「いい?まず魔力をアーダコーダパンナコッタいろいろいろいろ………………身体能力の向上、多少の怪我の回復………」
「では!実際にやって見ましょう!」
(マジツラい)
*
「はぁ〜、マジつれー!」
試験はなんと1週間後、この三日間マジで生きた心地がしない
でも、なんとなく森とか学校のときと似た感覚になってきた、訓練は成功してるのか?
(………寝よ)
と、ここで僕は本当にこの訓練は地獄だと再確認する
『ビー!ビー!ランクB!ランクB!戦闘体勢をとれ!』
(寝かしてくんねーのかよ)
「"おやすみ"を言おうと思ったけど"おはよう“、訓練生はCランクとしか戦わせてもらえないからね、行こうか!」
*
「フハハ、大体の隊員が居ない、良いタイミングを見つけたものだ、その調子でスパイを頼むぞ、宇留間 死羅君♩」
この度、私にブックマークと評価をつけてくださった聖人がおり、誠に感謝しております。
これからもこのクソ投稿頻度で、200〜300文字ぐらいの投稿をしていくかもしれませんが、あたたか〜い目で見守っていただけると嬉しいです。