「就職」
「で、私としては君の能力を死刑で潰すよりかは、一緒
に働いてもらった方がいいんだが、どう?」
「そうすれば僕の罪消えるの?」
「本当は君が命乞いしたら生かす。暴走して向かって来た
ら殺す。だったんだ。まあ、その能力を使ってもまだ精神を乗っ取ってないらしいから大丈夫か」
そう言うと女はスマホを取り出し、適当に喋っている。
僕の処遇だろう。
スマホをしまうと僕の方を向く。
「私の名前は一条翠綺だ、よろしくな。人類保護対魔組織
MARS。表には絶対名を出さない、政府運営組織。
君に戦ってもらうのは「魔物」。魔力にあてがわれ突如として出現した生物だ」
「たった今、君の就職が決まった。おめでとう。玲渡廻くん」
東京の郊外
僕は森に囲まれた大きな施設を案内された。
「これからここが君の家となり、君の仕事、と言っても事務所みたいな場所だ、そして君の「観賞用ケース」でもある。よろしくな玲渡 廻くん」
この日、人魔団の歴史上前代未聞の出来事が二つ起こった。一つは「禁じられた能力者の入団」。
玲渡 廻の「烏」の能力は将来的に危険を孕んでいるため本来なら、無期限の禁錮。場合によっては処刑もありえたため今回のように生かされて、さらに入団は異例中の異例である。
二つ目「能力によるゾンビ化が発生しており、犯人や目的はわかっていない」
「んで、新人が入るんですか?先生」
男女の4人が魔物とゾンビの死骸の上に立っている。
その内の一人は剣をもち、先生と呼ばれた女性
そして女性一人、男性二人の生徒。
この大人数が乗れるだけの大量の死骸があることから戦闘の激しさが伺える。
文の配置を変えました。
読みやすいかな?