表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒鳥奇譚  作者: ヤマトゥー
腐敗の翼
22/26

「決着~end」

初めてパソコンで書いてみました。めちゃくちゃ時間かかりました。…タイピング遅いとかじゃなくて…その…ああそうだよ遅いよ!寿司打1080円。マイナス(損)な

 魔力による身体機能の向上。それを全身の筋肉や耐久力ではなく、脳一点に全集中させ、アドレナリンを過剰放出させる。それによって肉体の痛みを一時的に感じなくさせる。これで身体の回復にリソースを割く必要がなくなった。ただあくまでも一時的。効果が切れたら激痛が襲ってくるし、ここ(廃病院)での任務で、ほぼ常時魔力を消費していたから、いつ魔力切れを起こすか分からない。切れた時、それこそが本当の”敗北”だ。

(まぁいいだろ、死んだら死んだで)

 全てが吹っ切れた自分。目にかかった血をぬぐってキメラの正面に立ち、あえて脱力して顎を突き出し、挑発の雰囲気を(かも)し出しにらみつける。

「最初は俺の勝ち。んでもってテメェーが人の上半身付けてからはテメェーの勝ち。お互い1勝ち1敗。これで終わりにしよう」

 重心を落とし、両腕を構える。再び呼び出した烏2羽が横で羽ばたいている。

 1つ2つと呼吸をし、何度も機会を探る。

 蹄のついた脚をこわばらせ、コンクリートを鳴した。段々と緊張の糸が張り詰めていき……ある時、プツンと切れた。

 握られた大骨を大きく振りかぶらせ、一瞬で白い残像が目の前を埋め尽くす。俺は左足を軸にして回転し、魔力を込めた右足でけりを入れる。蹴られた当の本人は困惑の表情を浮かべる。当たり前だ、今まで簡単に攻撃を当てられた奴に避けられただけでなく、カウンターを入れられたんだからな。

「魔力のほんとの使い方……わかった」

 眼に魔力を集中させることで動体視力を限界まで上げ、相手の攻撃の瞬間を見極め、攻撃の瞬間だけ魔力を込める。

 蹴りを入れた右足でそのまま後ろに飛び退き、そのまま2羽の烏を出し攻撃をさせる。キメラはそれを大骨で撃ち落とそうと振り下ろすが、黒い翼は空中でターンし、肉を切り裂く。

 血をたらし、苦虫を嚙み潰した顔を向けられ、俺はさらに攻撃をたたみかける。黒い羽を空中にちらし相手の視覚を遮断する。駆け出し、力強く踏み切り大きく跳び、膝をニンゲン部位の水月に打ち込む。

「ウ…グゥ…」と腐った肉体が崩れながらうめき声をあげる。


 次で決まる。


 最初以上に緊張した空気で満ちた空間。地面に滴る血の匂いやゾンビの腐肉臭すら感じられず、逆に目から得られる情報は、点滅しているLEDが数個しかない場所なのに、メガネを新調したばかりのようによく見える。

 そして、こんどは先に俺が仕掛ける。魔力を右手に集中、キメラはそれを感知し左腕を振り上げる。それを「スッパ!」っと黒い羽根が刃となり、手首から上を削り飛ばす。

 右手の魔力はブラフ。烏の攻撃を悟らせないように立ち回る。魔力のガードさえなければ腕1本はじく事は簡単だ。

 左腕がなくなったことで一瞬のラグが起きる。なおも加速する俺に対し、間に合わせで右腕を振りかぶり、左腹から真横に抜けていくルートで骨を振る。

 俺はジャンプをして、その骨を蹴り、足場にしてもう一段ジャンプをして、馬の上に着地する。いつか見たナポレオンが馬に乗っている絵を思い出す。

「今度は逃がさねぇ!”赫”!」

 力を込めた拳が赤いオーラを放ち、首と脊椎に炸裂させる。一瞬だけこの空間が赤い光に包まれたように感じた。

 神経系をやられたキメラは脚の力を失い、膝をつく。その時に身体が「ビクンッ!」と振動して、バランスを保つ力がもう残ってない俺は振り落とされてしまった。

(環…トドメを…頼むぜ)

「OK廻君!」

 動けずに痙攣するキメラが環に気付き、環は、残弾数の少ないハンドガンの標準をしっかりと定める。そして、ゆっくりとトリガーを2回引いた。

「パァンッ!パァンッ!」

 残り全ての銃弾を打ち出し、キメラの頭に2つの穴が空く。しかし、それでも倒れない。まだ生きている。「グゥゥゥ!」と唸り声を上げ、怒りをエネルギーにして立ちあがろうとしている。

(僕たちの負けか…)そう諦めて目を閉じたその時…

「ビュンビュン!」と物体が高速で空気を割く音が聞こえ、直後血が噴き出し、腐った肉体が崩壊し始める。

「?!…なにが…?あれが飛んできた方って…まさか?」

暗闇の奥から、周さんの「シャア!あったり!」という元気な声が聞こえてきた。

「終わったんだな…グッ!」

(やばい、急に痛みが…アドレナリンが切れたんだ!はやく魔力…で……ア……)

急激な痛みに耐えられず、僕は瞳を閉じて倒れこむ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ