「決着~end」
初めてパソコンで書いてみました。めちゃくちゃ時間かかりました。…タイピング遅いとかじゃなくて…その…ああそうだよ遅いよ!寿司打1080円。マイナス(損)な
魔力による身体機能の向上。それを全身の筋肉や耐久力ではなく、脳一点に全集中させ、アドレナリンを過剰放出させる。それによって肉体の痛みを一時的に感じなくさせる。これで身体の回復にリソースを割く必要がなくなった。ただあくまでも一時的。効果が切れたら激痛が襲ってくるし、ここでの任務で、ほぼ常時魔力を消費していたから、いつ魔力切れを起こすか分からない。切れた時、それこそが本当の”敗北”だ。
(まぁいいだろ、死んだら死んだで)
全てが吹っ切れた自分。目にかかった血をぬぐってキメラの正面に立ち、あえて脱力して顎を突き出し、挑発の雰囲気を醸し出しにらみつける。
「最初は俺の勝ち。んでもってテメェーが人の上半身付けてからはテメェーの勝ち。お互い1勝ち1敗。これで終わりにしよう」
重心を落とし、両腕を構える。再び呼び出した烏2羽が横で羽ばたいている。
1つ2つと呼吸をし、何度も機会を探る。
蹄のついた脚をこわばらせ、コンクリートを鳴した。段々と緊張の糸が張り詰めていき……ある時、プツンと切れた。
握られた大骨を大きく振りかぶらせ、一瞬で白い残像が目の前を埋め尽くす。俺は左足を軸にして回転し、魔力を込めた右足でけりを入れる。蹴られた当の本人は困惑の表情を浮かべる。当たり前だ、今まで簡単に攻撃を当てられた奴に避けられただけでなく、カウンターを入れられたんだからな。
「魔力のほんとの使い方……わかった」
眼に魔力を集中させることで動体視力を限界まで上げ、相手の攻撃の瞬間を見極め、攻撃の瞬間だけ魔力を込める。
蹴りを入れた右足でそのまま後ろに飛び退き、そのまま2羽の烏を出し攻撃をさせる。キメラはそれを大骨で撃ち落とそうと振り下ろすが、黒い翼は空中でターンし、肉を切り裂く。
血をたらし、苦虫を嚙み潰した顔を向けられ、俺はさらに攻撃をたたみかける。黒い羽を空中にちらし相手の視覚を遮断する。駆け出し、力強く踏み切り大きく跳び、膝をニンゲン部位の水月に打ち込む。
「ウ…グゥ…」と腐った肉体が崩れながらうめき声をあげる。
次で決まる。
最初以上に緊張した空気で満ちた空間。地面に滴る血の匂いやゾンビの腐肉臭すら感じられず、逆に目から得られる情報は、点滅しているLEDが数個しかない場所なのに、メガネを新調したばかりのようによく見える。
そして、こんどは先に俺が仕掛ける。魔力を右手に集中、キメラはそれを感知し左腕を振り上げる。それを「スッパ!」っと黒い羽根が刃となり、手首から上を削り飛ばす。
右手の魔力はブラフ。烏の攻撃を悟らせないように立ち回る。魔力のガードさえなければ腕1本はじく事は簡単だ。
左腕がなくなったことで一瞬のラグが起きる。なおも加速する俺に対し、間に合わせで右腕を振りかぶり、左腹から真横に抜けていくルートで骨を振る。
俺はジャンプをして、その骨を蹴り、足場にしてもう一段ジャンプをして、馬の上に着地する。いつか見たナポレオンが馬に乗っている絵を思い出す。
「今度は逃がさねぇ!”赫”!」
力を込めた拳が赤いオーラを放ち、首と脊椎に炸裂させる。一瞬だけこの空間が赤い光に包まれたように感じた。
神経系をやられたキメラは脚の力を失い、膝をつく。その時に身体が「ビクンッ!」と振動して、バランスを保つ力がもう残ってない俺は振り落とされてしまった。
(環…トドメを…頼むぜ)
「OK廻君!」
動けずに痙攣するキメラが環に気付き、環は、残弾数の少ないハンドガンの標準をしっかりと定める。そして、ゆっくりとトリガーを2回引いた。
「パァンッ!パァンッ!」
残り全ての銃弾を打ち出し、キメラの頭に2つの穴が空く。しかし、それでも倒れない。まだ生きている。「グゥゥゥ!」と唸り声を上げ、怒りをエネルギーにして立ちあがろうとしている。
(僕たちの負けか…)そう諦めて目を閉じたその時…
「ビュンビュン!」と物体が高速で空気を割く音が聞こえ、直後血が噴き出し、腐った肉体が崩壊し始める。
「?!…なにが…?あれが飛んできた方って…まさか?」
暗闇の奥から、周さんの「シャア!あったり!」という元気な声が聞こえてきた。
「終わったんだな…グッ!」
(やばい、急に痛みが…アドレナリンが切れたんだ!はやく魔力…で……ア……)
急激な痛みに耐えられず、僕は瞳を閉じて倒れこむ。




